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同軸ケーブル、同軸線の信号速度と特性インピーダンス

ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2015/10/31)投稿日:2012/6/9

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同軸線の信号速度と特性インピーダンス 



信号速度は1/√(LC)ですから、計算してみましょう。

■ 計算してみました。
同軸線において、中心導体の半径をr1,外皮の半径をr2とします。
1m当たりのCとLを計算します。絶縁体は真空とします。

まずCです。C=Q/Vです。電荷Qが内外導体にあるとき、導体間電圧Vは

V=Q∫(r1,r2)dr/(2πε0*r)=Q/(2πε0)In(r2/r1)

C=Q/V=2πε0/In(r2/r1)

つぎにLです。Lは1A流したときの、導体間の磁束φです。

L=φ=∫(r1,r2)drμ0/(2πr)=μ0/(2π)In(r2/r1)

そこで、LC=μ0ε0となりますから、信号速度は1/√(ε0*μ0)=光速
となります。

 これはr1,r2に無関係です。


■ つまり、信号は絶縁層dに関係なく光速で伝わることになります。

光速は、299792458(m/s)です。


■以上は、絶縁体として真空を想定していますが、誘電率εの誘電体を
想定すれば、

信号速度=1/√(μ0ε)

となります。

特性インピーダンスZ0

Z0=√(L/C)=√(   (   (μ0/(2π))In(r2/r1)    )/(2πε0/In(r2/r1))    )
=√( (μ0/ε0)*(1/(4π^2)) ) * In(r2/r1)


絶縁部の比誘電率をεsとすると、

Z0=60*In(r2/r1)*√(1/εs)
=138*√(1/εs)*Log(r2/r1)

となって一般に書かれているものと一致します。