
ライター:miranda17jpさん(最終更新日時:2014/1/17)投稿日:2013/11/24
BJT勉強中の初心者です。
このノートでは、カレントミラー回路について書きます。
間違い等ありましたら、ご指摘ください。
図1に、基本的なカレントミラー回路を示す。

【図1】
直感的に、両者のVBが同じになるので、Vb'eが同じになり、両者のICも同じになることが分かる。
なお、両BJTが同一なものでなければ、たとえば、エミッタ面積に違いがあれば、それに応じた比率の電流比になる。たとえば、右のBJTのエミッタ面積が、左の倍ならば、電流比も同じになる。
また、図2のようにエミッタに抵抗を取り付けて、右側のBJTに流れる電流の大きさを調整することもできる。
左側のBJTのコレクタ電流をIref、右側のをI2と置くと、
Iref = (Vcc - VB)/RC
Iref = (VB - Vb'e)/RE1
I2 = (VB - Vb'e)/RE2
より、
I2 = {(VB - Vb'e2)/RE2}/{(VB - Vb'e1)/RE1}*Iref
ここで、VB >> Vb'eであれば
= (RE1/RE2)Iref
となるからである。
厳密には、以下の図2にあるとおりVb'eが厳密には揃わないため
I2 = {(VB - Vb'e2)/RE2}/{(VB - Vb'e1)/RE1}*Iref
である。

【図2】