デジタル(サンプル)制御 対象の離散モデルの作り方
デジタル(サンプル)制御においては、まず制御対象の離散伝達関数を作らねばならない。このばあい、司令値はゼロ次ホールドされ、さらには、演算遅れなどが考慮されなければならない。このところがまず難しく、挫折してしまうのである。
サンプル制御の関門は、制御対象の伝達関数の導出であると言える。この計算の武器になるのは、現代制御理論に出てくる状態方程式である。現代制御は役に立つとは言えないが、この状態方程式への分解は、サンプル制御において、対象の伝達関数の導出に役に立つ。
連続系での伝達関数で、双1次変換や微分方程式からの差分式での導出では、単に連続系の入出力をサンプルし、そのサンプル点間の関係を考えただけであって、入力のゼロ次ホールドなどは考慮されていない。
ここでは、入力のゼロ次ホールドを考慮した離散伝達関数の導出の仕方を解説する。さらには、コントローラの演算遅れを考慮した計算も解説する。
下の3つの資料からのコピペで構成してみる。これは、私が仕事で実際にやったものであり、大学の先生の書いたものでは、このようなものはない。
参考質問
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11131996711
こんにちはディジタル制御を勉強しています。
離散化手法にはオイラー近似とか双一次変換とかありますが、こういった手法とゼロ次ホールドとの関係がいまいちわかりません。
なんとなくオイラー近似とゼロ次ホールドって一緒のような気もするんですが、違うのでしょうか?
勉強してもよくわかりません。参考になるサイトとかありますか。
よろしくお願いします。
参考文献
(1)
http://lab.sdm.keio.ac.jp/ogi/shibaura/ac13-0121.pdf#search='ゼロ次ホールド'
(2)
http://ecs.riko.shimane-u.ac.jp/~kyoshida/note2000.pdf
(3)
http://www.mathworks.co.jp/jp/help/control/ref/c2d.html
---(1)
---(2)
(2)式は、
d^nx1/dt^n+d^(n-1x1y/dt^(n-1)+・・・+x1=u
の解をx1としたとき、
x2=dx1/dt
x3=dx2/dt
・
・
・
xn=dx(n-1)/dt
つまり、
dx1^n/dt^n+a(n-1)*d^(n-1)x1/dt^(n-1)+・・・+a(0)*x1=u
である。この各項をラプラス変換すると、
s^n*X1+s^(n-1)*X1+・・・+X1=U
X1=U/(s^n+a(n-1)*s^(n-1)+・・・+a(0))
(1)式は、
Y=b(n-1)*s^(n-1)*X1+b(n-2)*s^(n-2)*X1
+・・・+b(0)*X1
つまり、各項をラプラス逆変換すれば、
y(t)=b(n-1)*x(n)(t)+b(n-2)*x(n-1)(t)+・・・+b(0)*x(1)(t)
となる。つまり、
---(3)
(2)式の解を求める。ここで、次の定義をしておく。
---(4)
(2)式の解を
---(5)
(5)式が(2)式の解となる。次に、サンプリング週周期Tでのシステムでの場合を考える。この場合、状態方程式はサンプル前後の関係を表す。(5)式からこの関係を導出する。
---(6)
(6)式がサンプリング系での制御対象の状態方程式であり、サンプリング点間の関係である。
---(7)
(7)式から、uからyまでの伝達関数を計算する。
---(8)
このようにuからyへの伝達関数が計算できる。
参考文献
伝達関数から状態方程式への変換を教えていただきたいです4.66... - Yahoo!知恵袋
2/(s+1)(s+2)にたいしての状態方程式ってこれであってますか? - Yahoo!知恵袋
ディジタル系の単位インパルス応答についてですゼロ次ホールドが... - Yahoo!知恵袋