ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2016/5/27)投稿日:2016/5/27
一般同期発電機において、力率は負荷で決まり、励磁では決まらない。励磁は端子電圧を決める。このことがわかっていない者が多い。
■質問
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14159787929
電験三種機械を勉強しています。同期機について質問があります。
電機子反作用について自分なりにまとめてみたので
あっているか添削お願いいたします。
同期電動機について
界磁電流が減る =遅れ力率になる=増磁作用
界磁電流が増える=進み力率になる=減磁作用
同期発電機について
界磁電流が増える=遅れ力率になる=減磁作用
界磁電流が減る =進み力率になる=増磁作用
そして励磁について
励磁を強める=界磁電流が増える
励磁を弱める=界磁電流が減る
以上3つについて上の通りでよいでしょうか。
違う場合はどう違うかご指南よろしくお願いいたします。
■私の回答
同期電動機について
界磁電流が減る =遅れ力率になる
界磁電流が増える=進み力率になる
同期発電機について
界磁電流が増える=端子電圧が上がる
界磁電流が減る =端子電圧が下がる
そして励磁について
励磁を強める=界磁電流が増える
励磁を弱める=界磁電流が減る
発電機では力率は負荷で決まりますので、これは励磁では決まりません。
励磁は端子電圧を変えるだけです。
■間違った回答
電源電圧(系統電圧)が一定、電流の向きは有効電流が正になるようにそれぞれとっている、の条件下で
「同期電動機について
界磁電流が減る =遅れ力率になる=増磁作用
界磁電流が増える=進み力率になる=減磁作用
同期発電機について
界磁電流が増える=遅れ力率になる=減磁作用
界磁電流が減る =進み力率になる=増磁作用」
OKです
(電動機と発電機で電流の正の向きを反対にとるので、力率の遅れ進みと界磁の大小、増磁減磁の対応が反転する)
「励磁を強める=界磁電流が増える
励磁を弱める=界磁電流が減る」
(界磁巻線付きの同期機なので)OKでしょう