空隙の影響の問題である。
■質問
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13160035113
誘導電動機の質問です。
誘導電動機の空げきは励磁電流の磁気抵抗として作用する
この考え方で合っているのでしょうか?
その際は励磁コンダクタンスとして考えて
鉄損に(要素として)含まれるんでしょうか?
また同期機の空げきを大きくとれるのは、
この事と関連しているのでしょうか?
■回答
A
誘導電動機で空隙が大きいと、変圧器で鉄心に空隙があるようなもので、励磁電流が増えます。これは余計な電流であり、ないほうがいいものです。誘導電動機では1,2次の結合が命です。鉄損はには関係しません。鉄損は鉄心のBにのみ関係します。
同期機の場合、回転子が磁石の場合、空隙は大きくなります。永久磁石の比透磁率はほぼ1ですので。
>また同期機の空げきを大きくとれるのは、
ですが、どこに書いてありましたか?
Q
解説ありがとうございます。
>また同期機の空げきを大きくとれるのは、
ですが、どこに書いてありましたか?
現在、電験の勉強をしているので
参考書か問題集かと思います
A
同期電動機の場合、回転子である電磁石(永久磁石の場合もある)が電機子による回転磁界と同期して回ってます。これによる電機子コイルへの誘起機電圧により、電機子電流は制限されます。
誘導電動機の場合は、そうでなく電機子+回転子のインダクタンスでこの電流が決まります。空隙が大きいとこれが増えます。
しかし、同期電動機の場合、回転子が磁石なので、空隙に関係なく電機子電流が制限されます。
電機子電流
=(端子電圧ー電磁石による誘起機電圧)/同期インピーダンス
であるからです。
同期電動機の場合、空隙が大きいと、界磁起磁力が大きくなってしまうことはあります。
同期電動機の電機子電流は、回転子の誘起機電圧で決まります。
これが、V曲線です。励磁起磁力と電機子電流の関係です。励磁起磁力が小さいとき、電機子電流は大きくなります。電機子電流が最小になる励磁起磁力があります。この起磁力は、空隙が大きくなれば大きくなります。
同期電動機の場合、空隙が大きくなると、励磁起磁力が大きくなるということです。空隙が大きくなると、V曲線は右に移動します。空隙が大きくするには、励磁起磁力を大きくする必要があり、それだけの影響で済みます。空隙の影響は、励磁起磁力にのみ影響します。だから、空隙は大きく取れる、とされているのではないでしょうか?