ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2016/3/21)投稿日:2015/8/28
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電験 同期電動機の記号の整理
同期電動機の記号は難しいので整理した
図1 同期電動機のフェイザ図
図1において、
V:端子相電圧
E:回転子磁束密度Bfによる電圧
E’:=-E
I:電機電流
Xs:同期リアクタンス
r:電機子コイル抵抗
E’=-EであるのはE’とEの電圧座標が逆なためである。E’はVと同じ座標である。
■参考
「電磁誘導と自己誘導の符号の違いについて」
電磁誘導と自己誘導の符号の違いについて - SonofSamlawのブログ (hatenablog.com)
図2 界磁磁束密度Baと回転子磁束密度Bf
さらに図2では
Ba:電機子コイルによる磁束密度
Bf:回転子による磁束密度
を加えてある。Ba、Bfによる電機子コイルに鎖交する磁束Φa、ΦfもBa,Bfと同じ位置関係になる。厳密に言えば、Ba,Bfは時間波形は正弦波であるが、空間波形は正弦波ではない。
しかし、この波形のフーリエ成分の基本波のみを考えることにすれば、空間的にも正弦波とすることができ、数学的には簡単に扱えるようになる。
さらに、jこのBa,Bfによって誘起される電圧を、Bによるローレンツ力としてではなく、磁束による電磁誘導と考えた場合、電機子コイルに鎖交する磁束Φa、Φfも正弦波となり、そのフェイザの位置関係はBa,Bfと同じとなる。