伝達関数G(s)の周波数特性
水上「自動制御」朝倉書店より、
G(s)なるシステムの周波数応答にいて
振幅A、角周波数ωの正弦波は
A*ω/(s^2+ω^2)
であるから、これがGに入れば、
Y(s)=G(s)*A*ω/(s^2+ω^2)
ここで、
G=N/D
D=(s-s1)*・・・*(s-sn)
また、
s^2+ω^2=(s-jω)(s+jω)
Y=K1/(s-s1)+K2/(s-s2)
+・・・+Kn/(s-sn)
+Ka/(s-jω)+Kb/(s+jω)
これの逆変換yは、
y=K1*e^(s1*t)+K2*e^(s2*t)
+・・・+Kn*e^(sn*t)
+Ka*e^(jω*t)+Kb*e^(ーjω*t)
定常正弦波解は終わりの2項である。
yω=Ka*e^(jω*t)
+Kb*e^(ーjω*t) ーーー(1)
Ka=【G*A*ω*(s-jω)/(s^2+ω^2)】
でs=jωとする
=G(jω)*A/(2j)
Kb=【G*A*ω*(s+jω)/(s^2+ω^2)】
でs=ーjωとする
=G(ーjω)*A/(ー2j)
ここで、
G(jω)=ABS(Gjω))*e^(jθ)
とおけば、
G(-jω)とG(jω)共役だから、
G(ーjω)=ABS(G(jω))*e^(ーjθ)
以上の関係を(1)式に代入すれば、
yω(t)=ABS(G(jω))*(A/(2j))
*(e^(jω*t+jθ)ーe^(ーjω*tーjθ))
=ABS(G(jω))*A*sin(ω*t+θ)
つまりG(jω)が周波数特性を表している。
参考
z変換関数の周波数特性
Z変換伝達関数の周波数特性 - SonofSamlawのブログ (hatenablog.com)