ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2017/2/11)投稿日:2013/8/25
ーー>こちらに改訂しました!
ランダムノイズのフーリエ変換 3 - SonofSamlawのブログ
ランダムノイズf(t)のフーリエ変換を考える。この問題はなかなか解説されていません。
こちらも参考に・・・
ランダムノイズのフーリエ変換 2
ランダムノイズのフーリエ変換 2 - SonofSamlawのブログ
ランダム信号のフーリエ変換
ランダム信号のフーリエ変換 - SonofSamlawのブログ
フーリエ級数、変換の厳密な証明
フーリエ級数、変換の厳密な証明 - SonofSamlawのブログ
■
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n201364
によると、
f(x)のフーリエ級数は(f(x)は -π<x<πで定義されている関数)
f(x)=a0/2+a1cos(x)+b1sin(x)+a2cos(2x)+b2sin(2x)+・・・
ao=(1/π)∫(-π、π)f(x)dx
an=(1/π)∫(-π、π)f(x)cos(nx)dx
bn=(1/π)∫(-π、π)f(x)sin(nx)dx
ここで、
-π<x<πで定義されている関数を、ーT/2<t<T/2で定義されている関数にすると、
f(t)=a0/2+a1cos(2πt/T)+b1sin(2πt/T)
+a2cos(2*2πt/T)+b2sin(2*2πt/T)+・・・
ao=(2/T)∫(-T/2、T/2)f(t)dt
an=(2/T)∫(-T/2、T/2)f(t)cos(n*2πt/T)dt
bn=(2/T)∫(-T/2、T/2)f(t)sin(n*2πt/T)dt
まず次を考える。f(t)はランダムノイズとする。a0=0である。
an,bnはT-->∞で∞になる。そこで、
an=√((2/T))∫(-T/2、T/2)f(t)cos(n*2πt/T)dt
bn=√((2/T))∫(-T/2、T/2)f(t)sin(n*2πt/T)dt
とすると、T-->∞で収束する。
参考に・・・
ランダム信号のフーリエ変換 - SonofSamlawのブログ
すると、
f(t)=√((2/T))a1cos(2πt/T)+√((2/T))b1sin(2πt/T)
+√((2/T))a2cos(2*2πt/T)+√((2/T))b2sin(2*2πt/T)+・・・
ここで、2乗平均は、
(1/T)∫(-T/2、T/2)f(t)^2dt
=(1/T)∫(-T/2、T/2)(2/T)*(a1^2cos^2(2πt/T)
+b1^2sin^2(2πt/T)+・・・)dt
積、sinとcosの積の積分は、T-->大で無視でき
るから、
=(1/2)(2/T)(a1^2+b1^2+a2^2+b2^2+・・・)
となる。
1/T=⊿f、fn=n*⊿f、
an^2+bn^2=|Fn|^2,
とすれば、
(1/T)∫(-T/2、T/2)f(t)^2dt
は、T-->∞で、 f=n*⊿fとして、
ーー>∫(0、∞)|F(f)|^2df
となる。
最後の部分は
パーセバルの定理
∫(-∞、∞)|x(t)|^2 dt
=∫(-∞、∞)|X(f)|^2 df
とは違っている。X(f)はx(t)のフーリエ変換。
■付録 sin,cosをexpで考えたとき、
ーT/2<t<T/2で定義されている関数にすると、
f(t)=a0/2+a1cos(2πt/T)+b1sin(2πt/T)+a2cos(2*2πt/T)+b2sin(2*2πt/T)+・・・
ao=(2/T)∫(-T/2、T/2)f(t)dt
an=(2/T)∫(-T/2、T/2)f(t)cos(n*2πt/T)dt
bn=(2/T)∫(-T/2、T/2)f(t)sin(n*2πt/T)dt
ここで、2πt/TをAとおくと、
cos(nA)=(e^(jnA)+e^(ーjnA))/2
sin(nA)=(e^(jnA)ーe^(ーjnA))/(2j)
であるから、
ao=(2/T)∫(-T/2、T/2)f(t)dt
an=(2/T)∫(-T/2,T/2)f(t)((e^(jnA)+e^(ーjnA))/2)dt
これを、
=cn+dn
とおく。
bn=(2/T)∫(-T/2,T/2)f(t)((e^(jnA)ーe^(ーjnA))/(2j))dt
これも、
=cn/j-dn/j
とおく。つまり、
cn=(2/T)∫(-T/2,T/2)f(t)(e^(jnA))/2
dn=(2/T)∫(-T/2,T/2)f(t)((e^(ーjnA)/2
これから、
an*cos(nA)+bn*sin(nA)
=(cn+dn)(e^(jnA)+e^(ーjnA))/2
+(cn/j-dn/j)(e^(jnA)ーe^(ーjnA))/(2j)
=(cn+dn)(e^(jnA)+e^(ーjnA))/2
ー(cn-dn)(e^(jnA)ーe^(ーjnA))/2)
=dn*e^(jnA)+cn*e^(ーjnA)
つまり、
f(t)=Σ(n:-∞、∞)gn*e^(jnA)
gn=(1/T)∫(-T/2,T/2)f(t)e^(ーjnA)
■参考
スペクトル密度
https://ja.wikipedia.org/wiki/スペクトル密度
これなんか、上の計算と同じである。
以下引用する。
見解:取り扱う多くの信号が積分可能ではなく、その信号の 非正規化(=通常の) フーリエ変換は存在しない。何人かの著者(たとえば Risken[3])は、まだ非正規化フーリエ変換を使ってパワースペクトル密度の定義
を公式化している。ここで、δ(ω − ω') はディラックのデルタ関数である。このような公式の文献は直観を導くには有用であるが、十分な注意と共に使用されるべきである。
このような形式推論を用いると、定常ランダム過程とパワースペクトル密度 PSD(ω) およびこの信号の自己相関関数 R(τ) = <f(t) f(t + τ)> がフーリエ変換対でなければならないことに気づくだろう。このことは真実であり、ノーバート・ウィーナーおよびアレクサンドル・ヒンチンによって作り出された意味深い定理(ウィーナー・ヒンチンの定理)となる。
多くの著者が、実際にパワースペクトル密度を 定義する ためにこの等式を使用している[4]。そうする理由は「数学的曖昧さ」を回避するためであると、多くの書籍に記載されている。
■文献
ランダム信号のフーリエ変換
ランダム信号のフーリエ変換 - SonofSamlawのブログ
ホワイトノイズ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ホワイトノイズ
相関関数
http://hooktail.sub.jp/fourieralysis/RelationFnc/
https://ja.wikipedia.org/wiki/相関関数