SonofSamlawのブログ

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9.11陰謀論の反対者の研究 その2 WTC1,2編

9.11陰謀論反対者の研究 その2

 

ある方に対する研究です。わたしは、この方に興味をもっています。意見を見ていきたいと思います。喧嘩ではありません。調べてみたいのです。このような議論そのものに興味があるのです。時間かけてコメントを入れていきます。

その1

からの続き


記事内容


・「今まで、火災崩壊したビルは存在しない!だからWTCは火災崩壊じゃない!」

 事実、9.11までは全世界で「火災で完全に崩壊したビル」は存在しませんでした。WTCは世界初の例だったのです。
 が、「今まで火災崩壊したビルは存在しない」ことと「ビルは火災で崩壊しない」はイコールではありません。

???-->これは制御解体においてもいえますね。上でいままでの形態と違うということですが、今までにないからおかしい、というのはこれと同じですね。
 

 火災による「部分崩壊」は幾らでも前例はあり、「ビルは火災崩壊しない」という根拠は皆無です。

???-->上のWTC1,2のような制御解体はありえない、というのも同じようにおかしいですね。いままでないからない、はおかしいはず(^^


 この説を主張する人は他のビル火災の実例を持ち出して、「火災でも崩壊しなかったビルがこんなに!」というのをよくやるのですが、建物の大きさ・構造、火災規模、消火状況などの条件がまったく違う火災と比較しても、なんの意味もないんですけどね。
 それこそ「3.11」以前に「地震で事故を起こした原発は存在しない!だから原発地震が起きても大丈夫!」と言ってる人がいたのと同レベルの詭弁ですね。


・「仮に火災による倒壊だったとしよう。だとしたら横倒しとか、斜めに倒れるはずだ!まっすぐに真下へ崩壊するなんて、不自然すぎる!それこそが爆破解体である証拠だ!」

 この説を主張する人は、地震などで倒壊した建物の画像を根拠にすることが多いのですが、「地盤」が揺れ動いての倒壊と比較しても意味ないわけで・・・
 そもそも重力というものがある以上、真下に崩れていくのが一番「自然」なのですけどね。


・「崩壊現場から、火災では説明のつかないものが幾つも見つかってる!数週間経っても煮えたぎった鉄がプールのようになってたり、灼熱に燃える金属の画像とか!融けた鉄とか!」

 ・・・・・・それ、「爆破解体」でも説明つかない現象ですよ?
 たった一回爆発しただけで、数週間経っても煮えたぎる鉄のプールをつくるなんて水爆でも不可能でしょう。
 このプールとやらはたった1名の作業員の目撃証言しかなく、その作業員の正確な素性すらはっきりしておらず、信憑性は皆無でしょう。
 「燃える金属の画像」とやらも、表面にアルファベットが印刷されており「燃えてる雑誌かなんかじゃないの?」と結論されてます。

 「融けた鉄」とやらも火災で表面にスラグが入った程度で「融けた」とは言い難いものでした。まあ厳密には「表面が融けてる」わけですが、火災の熱で普通に起こる現象ですし。

 

 

・「崩壊現場からは斜めに切断された鉄骨が発見されてる!画像もある!これこそ爆破解体で切断された鉄骨だ!」

 

 ・・・・・・実際には崩壊後の撤去作業で切断された鉄骨でしたね。

あれはまさに爆笑ものでした。

 


・「WTCの崩壊現場から、ナノサーマイトが発見されてる!これこそ爆破解体の動かぬ証拠だ!」

 この説はNiels H. Harrit博士が「Open Chemical Physics Journal」というネットジャーナルにWTCの粉塵からナノサーマイトの残りカス(赤と灰色のチップ)が発見されたという論文を発表したことに始まります。
 ちなみにナノサーマイト(ナノテルミット)は、サーマイト(テルミット反応を利用した爆薬で、溶接や焼夷弾などに使われる)と呼ばれる爆薬をさらに高性能化させたもので、軍用に研究が進められているものです。
 が、この論文自体が「どんな論文でも掲載する」ネットジャーナルで発表されたこと、他の学者たちが論文の「ナノサーマイトとされる試料の分析結果」から「赤ペンキの欠片か、ただの錆で説明つくじゃん」と結論したことで終わってしまいした。
 これに反論するには「公平な第三者機関」で試料を精査してもらえば済むことなのですが、発表から何年経ってもNiels H. Harritたちは一向にその様子を見せません。
 ナノサーマイト自体は複数の研究機関が9.11以前に論文を発表しているものの、未だに実用化の目途はついていない代物です。米軍では極秘に実用段階に入ってるかも知れませんが、そんなものを「ビルの解体」に使う必然性が皆無です。
 仕掛ける手間は変わらないのですから、そんな特殊な爆薬より、普通の爆薬を使うでしょうね。

 陰謀論者は無意味に陰謀を複雑にしたがる傾向があり、単なる爆発物ではなく「米軍の秘密兵器」であった方が(彼らにとっては)説得力を感じるのでしょうね(苦笑

 まあ「陰謀説の弱点」を克服するためには「未知の超兵器」を登場させるのが一番ラクな方法ではあります。

 「仕掛けるのが超簡単で、持ち運びも超簡単で、威力は絶大で、爆音も爆風も感じさせない、爆薬の常識を超えた爆薬」が使用されたのなら、爆破解体説の矛盾も説明できてしまうのですから。

 「3.11は人工地震だ!」『どうやって?』「米軍の超秘密兵器だ!」というように、無敵の詭弁なのです。



・「WTCは超水爆(純粋水爆)で破壊された!」

 陰謀論の中でもトンデモさではトップクラス。
 陰謀論者の間ですら、「あんなアホな説と一緒にすんな!」「あれは爆破解体説の信用を落すための工作だ!」と猛反発されてる珍説です。
 提唱者はリチャード・コシミズ。知恵袋には彼の熱心な信者さんがいまして、いつもいつも同じ内容のコピペを貼りまくってるので、目にされる方も多いでしょう。
 ツッコミ所が多すぎて反論する気にもなれません。
 まずは「超水爆」が2001年の物理学の水準で開発できることを立証してからにして欲しいものです。
 とりあえず「常温核融合」の技術が必要になりますが・・・・・・


・「WTCの現場にいた消防士に、ガンや白血病が発生してる!これは放射能の証拠であり、超水爆の証拠!さもなくば劣化ウラン弾!火災ではありえない現象だ!」

 WTCの消火・救命・撤去作業に関連した方々の健康被害は事実です。
 被害者の方たちは国と裁判で争ってますが、その理由は「放射能」じゃありません。
 WTC崩壊時に撒き散らされたアスベストベンゼン・水銀・ホルムアルデヒドセルロース等の多量の有害物質が原因であり、政府の「安全宣言」が早すぎたために、マスクもつけずに作業したせいで発病した、というのが訴訟の理由です。
 火災現場では有害物質が発生しやすく、世界各国で消防士のガン発生率は元々高いのです。
 ちなみに放射能なんて、ガイガーカウンターで残留放射能を調べればいいわけですが、なぜか陰謀論者は一人も実行しませんでした。

 

 

・「突入時の映像を解析すると、旅客機のはずなのに窓が無い!これは旅客機に似せたミサイルか無人機だ!」

 

 「俺の目にはそう見える」

 それが陰謀論者の「映像解析」とやらの正体です。

 そんなもん、旅客機の角度や光の当たり具合、映像の解像度の低さで簡単に説明できる現象です。

 そもそも「旅客機に似せたミサイル」って・・・・・・

 飛ぶんですかね?それ。

 無人機説の場合は「グローバルホークが使用された!」説が主流ですが、形も大きさも旅客機に似せるのは無理がありすぎます。

???-->ミサイルかかえて窓のない写真が週刊ポストに出たが、もしCGであるならおかしい。いそんなおかしなCGを陰謀者側が作るわけない。たずら者がCGで作った可能性がある。見たという者もいるからいよいよむずかしい・・・

 

 

・「突入時の映像解析によれば、旅客機に存在しない部品が付いてる!これは遠隔操作用の部品だ!」

 

 これも上記と同じ。

 陰謀論者の主張する画像を「まともに解析」した結果、「存在しない部品」とやらは、ただの「影」でした。

 

 

・「突入時の映像解析の結果、あの映像はCGだと判明した!旅客機なんて最初からいらんかったんや!」

 

 「旅客機の突入」は、何千人もの目撃者と何百枚もの写真があるのですが・・・・・・

???-->目撃者はいないようですよ。飛行機を入れ忘れて爆発だけした映像もありますよ

 近年にいきなり広まりはじめた説ですが、古くからの9.11陰謀論者からも批判されるほどのアホネタです。

 

 

・「だって飛行機の残骸がみつからへんのやで?」

 

 見つかってますが何か?

???-->え! これも不思議だ! 見つかっていないのでは?証拠は?

 「事実と違うことをデッチ上げて不思議がってみせる」

 これも陰謀論者やオカルト厨がよく使うパターンです。

 それが事実なら確かに不思議なことなんですが、実際にはそんな事実は無いのです

???-->このように根拠も示さず独断で進めてしまうのが特徴ですね(^^

 逆に言えば「不思議」をデッチ上げることが陰謀論のキモなんですね。

 陰謀論者が「〇〇はありえない!」と言い出したら「ホントに〇〇なの?」と疑ってみれば大抵は解決します。

 

 

・「WTCのオーナーは、WTCに保険をかけて大もうけしたんだ!事前に陰謀があった証拠じゃないか!」

 

 WTCは以前にも爆弾テロにあってますし、新オーナーが保険に入るのは当たり前でしょう。

 で、9.11後の再建費用が保険金額を上回ったので大損しています。

 このため、オーナーであるシルバースタインは保険会社を相手に裁判まで起こしましたが、結局赤字分を埋めることはできませんでした。

 ずいぶんとアホみたいな陰謀があるものですね。 

 

 以上は「陰謀論者」の主張を代表的なものだけ簡単にまとめたものですが、逆に「陰謀論否定論者」の爆破解体説への疑問を列記してみましょう。


・「誰がいつどうやって、そんなものを誰にも気づかれずにWTCに仕掛けることができたの?」

 この疑問点だけで、「爆破解体説」は崩壊します。
 爆破解体の専門家は、WTCクラスの解体には準備作業に数十人のスタッフで数週間かかると試算しています。
 そんな作業を、どうやって誰にも気付かれずに実行できたのでしょうか?

???-->ときどきすごい音がした、ある階ではなにもなくなっていた、WTC7など事件前に数日退去させられた、などの情報がありました。こんな作業簡単です。定期点検にみえるので不思議に思えません。


 WTC内のオフィスに勤務している人々にも、NYのシンボルとも言える観光名所に年中無休で出入りしていた多くの観光客にも気付かれずに・・・・・・
 深夜にこっそり作業し、壁に穴を開けて、鉄骨に爆薬を仕掛け、また穴を埋めて偽装したのでしょうか?
 新築・改装された建物に入った経験のある人なら、「独特の臭い」を感じたことがあるでしょう。どんなに見た目が偽装できたとしても、あの臭いは消せません。(見た目の偽装すら不可能でしょうが)
 そもそも爆破に必要な爆薬の量だけで数十トンです。NYのド真ん中のビルに、どうやって気付かれずに運び込んだのでしょう?

???-->時間をかければ簡単です。国家プロジェクトなんですから。


 実は、WTC内に勤務していた会社員が、「9.11直前に不自然な停電や工事があった」と証言しています。
 陰謀論者はこれこそ陰謀の証拠だと喜んだのですが、この人物は証言するたびに内容がコロコロ変わる上に、同じ会社の同僚にも「そんな工事や停電は無かった」と否定されてしまいした。
 常識で考えてNYのド真ん中にあるWTCが停電してれば多くの目撃者が出ますし、現代のオフィスではPCなどのOA機器が24時間稼動してます。WTCが無断で停電してたらクレームの嵐になってたのは間違いないでしょう。

???-->おかしいなぁー。 停電の必要はないですよ。むしろ電動工具が使えないので停電はさせない。この方文系かなぁー


 結局、こういう大事件には付き物の、「有名になりたいお調子者のホラ話」ということで、陰謀論者もこの証言を証拠にすることは諦めました。

 また、陰謀論者がこの疑問への反証としてよくあげるのが「WTCの警備会社はブッシュ大統領の従兄弟が重役だった!」というものです。

 警備会社が陰謀の共犯者なら、工事作業も隠蔽できたはずだということですね。

 (実際は上記の理由で不可能です)

 しかし警備会社というのは陰謀論者の捏造で、実際には「警備用機器の販売会社」でしたので前提からコケてます。

 このように「情報の一部を都合よく改竄・捏造する」行為は陰謀論につきものなので、一見もっともらしい話でも自分で裏を取らないと騙されてしまいます。


・「誰がどうやって起爆したの?旅客機が突入した所から順次破壊していくには、制御された起爆装置が必要になる。制御用のケーブルや点火プラグなどは、その後の現場から発見されていないんだけど?」

???-->解体物は政府によって持って行かれたそうですよ。発見されなかったのではなく、発見させなかったのでは?それにケーブルなどは燃えるし、一般ケーブルと見分けがつきません。

 これも陰謀論者にとっては大きな弱点で、反論としては「全部燃えた」とか「崩壊現場から一つ残らず、誰にも気付かれないように回収した」くらいしかありません。
 前者は論外ですし、後者も、瓦礫の処理には多くの一般人ボランティアが参加していたことから不可能です。

 そもそも米国の陰謀論者も彼らに混じって、「陰謀の証拠」とやらを探しまわってたのですから……


・「旅客機の突入による爆発とそれに続く火災で、なぜナノサーマイトは誘爆しなかったの?WTC2とWTC1が倒壊したのは、旅客機が突入してからそれぞれ約56分後と102分後なんだけど」

???-->衝突ではなく初めの爆破のあと、救助に入った者が、倒壊寸前まで爆発音をきいているそうです。このへんはわからない。解体学をまなぶ必用ありだね。勉強してからついかしまーーーーーーす。

 「誘爆しないように、特殊技術を使ったんだよ!どんな特殊技術かって?それは米国政府に聞けよ!」
 ・・・・・・以前2chで論争した人は本当にこんなこと言ってました。
 そりゃ、耐熱・耐火性を高めて誘爆しにくい装置は作れるかもしれませんが、そうなると「そんな頑丈な部品が、なんで崩壊現場から一個も見つからないの?」という前記の疑問が・・・・・・

???ーー>もしあっても、見つけられないように政府によってされてしまっていたのです。

http://asyura2.com/12/warb10/msg/129.html

でここが非難されています。

 

・「そもそも、何のために爆破解体する必要があったの?ぶっちゃけ無意味だよね?」

 

 『米国は国民を戦争に駆り立てるために新たな真珠湾攻撃を自作自演して、国民を怒りに燃え上がらせる必要があったんだよ!』

 「仮に自作自演だとして、旅客機を突っ込ませた段階で目的は達成できてるじゃん。なんでわざわざビルを解体したの?」

 『そりゃ、証拠が残ったら困るからだよ!』

???-->実際旅客機を突っ込ませることができないからです。これはプロのパイロットも言っています。だからCGです。倒壊させないと、CGであることがバレまーーーーす。アポロ11号の時と同じですね。つくりもので騙すのです。

http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n188432

参考に。

 

 

 「爆破した方が証拠がいっぱい残るよね?おまけに数ヶ月間、のべ数十万人が現場に出入りするはめになってるけど。陰謀論者もマスコミも野次馬も出入りしてたけど、あれって証拠を隠す上では絶対にマイナスだよね?爆破しなけりゃ、事件後に調査のためWTC全体を立ち入り禁止とかにして証拠隠滅できたんだから」

 『・・・・・・実は、WTCアスベスト除去の必要があって、それに莫大な費用がかかる予定だったんだ。だからテロにみせかけるついでに爆破したんだよ』

 「は?本気で言ってんの、それ?」

 『・・・・・・いやまあ、一応、そういう説もあるってことで・・・・・・えと、ほら、インパクト!ハリウッド見たらわかるだろ!ああいうのが米国人の趣味だから国民性に合わせたんだよ!」

 「・・・・・・(あれ?これが一番説得力を感じちゃうぞ?)まあでも、それ根拠のない決め付けだよね(汗」

 『うるさいな!どうやって爆破したか、なんで爆破したか、それは米国政府が知ってるんだよ!だからあいつらが真実を白状すればそれで解決するんだ!』

 「それ、陰謀論がデタラメだったら前提から崩壊してるわけで・・・・・・」

 『とにかく陰謀なの!自作自演なの!だから爆破解体以外にありえないの!それを認めない奴は米国が世界に戦争を撒き散らしてるのを応援してるのと同じなの!このアメリカの犬!工作員!平和の敵!』

 

 

 以上、2chなどでのやりとりをギャグ調にまとめてみましたが、結局、陰謀論者は「自作自演である」「WTCは爆破解体である」という「結論」が固定されてますので、個々の矛盾を突いたところで絶対に引くことはありません。

 このように「論理的に矛盾していようが、根拠が崩壊していようが、結論だけは動かない」のが「陰謀論」だからです。