
ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2016/3/29)投稿日:2015/10/27
3相ΔーY結線の問題
■質問
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14151814874
電験三種、変圧器
Y-Δ結線、Δ-Y 結線におけるYの電圧授受の方法について
巻線比15の単相変圧器3台を用いてY- Δ結線とし、二次線間電圧200Vとした場合の一次線間電圧は5200Vですよね(そうらしいです)。
そこで、質問です。
Y- Δ結線の場合のYの電圧の【受け】と【送り】についてですが、【受け】の場合は、Yは線間電圧受け、【(二次巻への)送り】の場合は、Yは相電圧で送るとの理解で問題ないでしょうか。
また、Δ-Y結線の場合、Δの相電圧(=線間電圧)は、Yにおいては、相電圧でなく、線間電圧として受けているとの理解で問題ないでしょうか。
よろしくお願いします。

■回答各変圧器の巻線比N(1->2)を調整のうえ、
ΔーYでは、1次側の線間電圧V1で、これがそのまま各変圧器の1次側にかかります。各変圧器の2次側にはV1*Nが出て、これが相電圧になりまちゅ。そこで2次側の線間電圧はV*N*√3になりまちゅ。
YーΔでは、1次側の線間電圧V1で、各変圧器の1次側にはV1/√3の電圧がかかり、各変圧器2次側電圧はN*V1/√3になり、これがそのまま2次側の線間電圧になりまちゅ。


V(UV)=(N/√3)V(uv)
ΔーY
20000-->6000
5000kW、80%
から、
各変圧器は
6000=√3N*20000
から、変圧比Nは、
N=0.173
3*(6000/√3)*I2*0.8=5000kW
から、
I2=601A
各変圧器容量=(6000/√3)*601=2082kVA
各変圧器の1次電流I1は
I1=I1*N=601*0.173=104
ありがとうございます。
教科書の解答をそのまま羅列しますと、
2080KV、I 1=180A、I 2=601Aと掲載されています。
計算方法を質問する場合は、いつも先に解答をスレッドに記載するのですが、失念してしまい、すみませんでした。
この教科書の他の問題では、【一次電流】と【一次巻線に流れる電流】として表現を区別しています。
ご回答のI 1が巻線に流れる電流で、一次電流とは線電流のことだとすると(←私はよくわかっていません)、ご回答の104にルート3を乗ずることで教科書解答と同じく180になりますが、この理解でも差し支えないでしょうか。
また、この問題における6000は二次側線間電圧という理解でよろしいでしょうか。
ぴんぽーーーーーん!
そうでちゅ!
104はΔ結線の変圧器電流でちゅ。
電力計算のときは、かならず相電圧(線間電圧/√3)を求め、電流をかけ、力率をかけ、3倍します。
Δ結線での「変圧器の1次電流I1h」と「送電線1次電流I1」の関係は、
I1=√3*I1h
でちゅ。この理由を下に書いてみまちゅ・・・
そこで、
I1=104*√3=180
でちゅね!
御粗末でした!
>また、この問題における6000は二次側線間電圧という理解でよろしいでしょうか。
ーー>そのと通りでちゅ。通常は3線しかありませんから、電圧といったら線間しかあーりませんでちゅ。
しかし、電力を考えるときには、相電圧に変換しなければなりません。
ΔーY結線の各電圧、電流の座標を下のように決めまチュ。
赤は電圧、青は電流の座標でチュ。
この方向を正としまちゅ。

IU+I3h=I1h
IV+I1h=I2h
IW+I2h=I3h
から、
IU=I1hーI3h
IV=I2hーI1h
IW=I3hーI2h
になり、したのフェイザ図となります。
これから、
IU,IV、IWの大きさはI1h、I2h、I3hの大きさの√3倍となりまちゅ。
