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うひょひょ

AUTO ZERO OPAMP オペアンプ原理(TI社による)和訳のみ版) ★

ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2016/4/22)投稿日:2016/4/18    

 

■詳しくはこちらをご覧ください!図を使い解説しています。

AUTO ZERO OPAMP オペアンプ原理解説 (TI偏)& - SonofSamlawのブログ

 

 

http://www.ti.com/lit/an/slyt204/slyt204.pdf

の中のAUTO ZERO AMPの部分を引用する。

さらに翻訳していく。

 

Auto-zero amplifiers ease the design of
high-precision circuits

 

By Thomas Kugelstadt (Email: tk@ti.com)
Senior Systems Engineer, Industrial Systems

 


■概要

 

参考に・・・

オペアンプOPAMPの同相電圧ゲインのモデル(CMRR測定のために) - SonofSamlawのブログ

 

ーーーーーーーーー上ブログからーーーーーーーーーーーーーー

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 AUTO ZERO AMPというのは、オフセット電圧が通常のOPAMPの1/1000くらいに小さいOPAMPである。

  AUTO-zero OPAMPは2つの3入力アンプを組み合わせ、信号ゲインをオフセット電圧ゲインより10000倍程度大きくすることで、オフセット電圧の効果を1/10000程度にするようにしたものである。つまり構成されるOPAMPのオフセット電圧が3mVであれば、これが0.1μVと等価になってしまうのである。

  3つのIN端子をもつ2つのAMPで構成される。メインアンプとヌルアンプの差動ゲインを共通でA、3番目の端子のゲインを共通でBとし、オフセット電圧をVosm、Vosnとする。補正動作の結果、この復号アンプは次式のようになる。

   Vout≒Vin*A*B+A(Vosm+Vosn)

  =A*B(Vin+(Vosm+Vosn)/B)

つまり、

   差動ゲイン=A*B

  オフセット電圧=(Vosm+Vosn)/B

となる。つまりオフセット電圧が1/B倍にされている。B=10000であれば数mVはμVになる。補正メカニズムにより、VinとVosに対するゲインに大きい差をつけている。

 



 
  チョッパースタビライズ方式に似て、AZAはワイドバンドアンプとオフセット修正のためのヌルアンプをもつ。図4はTIによって1980年代に設計されたTLC2654のブロック図を示す。信号パスに平行な校正パスで、メインアンプの2つのインプットは差動である。

 


  メインアンプAM、ヌルアンプAN、それらには、非反転INにDCオフセット電圧が直列に入っている。それらのオープンループゲインはAM,ANである。どちらももう一つのオープンループゲインBM,ーBNをもつ電圧インプットをもつ。
 

 

  全体アンプのオフセット修正はAUTO ZERO クロックfAZの1サイクルでおこなわれ、auto-zeroフェイズと増幅フェイズの2つに分けられる。クロックはスイッチを1に入れ、autoーzeroフェイズを開始する。ヌルアンプのinputはショートされる。outputはC1につながれる。この構成において、ANはinputオフセット電圧を
 
測り、それをC1に保存する。数学的にC1の電圧VC1を

 

                                 (1)

として書ける。
 
これはヌルアンプのオフセット電圧のゲイン倍がANのoutput、つまりC1に現れることを示している。増幅フェイズで両スイッチが2の位置である時、C1にはオフセット電圧が残っている。ANはBNによりVC1を増幅し、増幅されたinput信号からそれを引く。

 

                              

                                  


  (2)式はVOSNが(1+BN)だけ減らされていて、ヌルアンプがどのように、メインアンプにつながる前の自分のオフセット電圧誤差を減らすかを示している。VC2は今オフセット修正電圧としてメインアンプに供給される。そしてそれゆえAZAのOUTPUTは次のようになる。 

 

  もっとも明らかなのは、メイン、ヌルアンプのゲイン積である。式(3)のANBN項はなぜAZAが大きなオープンループゲインを持つかを説明する。どのようにVOSM,VOSNが全アンプの実効的なinputオフセット電圧と比べるかを理解するため、図5で一般的アンプのための式にしてみる。


  両方のアンプのオフセット電圧はゲインBNにより減る。もし、ローカルアンプAN,AMのオープンループゲイン(10000以上)を考えると、AZAとしてmV代のオフセット電圧はμV大に減らされる。
 
訳者:Vinに対してはゲインAN*BN、Vos_effに対してはゲインはANとなり、Vos_effが1/BNになったことになる。

 


 
  AZAはサンプルデータシステムを構成する。そのため、この過程はinput信号fSとauto-zeroクロック周波数fAZの和や異なる周波数を生み出す。和は簡単にフィルタで除ける。しかし、差fAZ-fSはもし、fS>= fAZ/2ならベースバンドにアリアスを引き起こす。古いAZA設計はinputバンド幅をfZA/2より小さくした。
 
  1980年代ではクロック周波数は400から500Hzが大部分だった。そのため、信号バンド幅は250Hzと狭い。TLC2654はクロック10kHzでinputバンド幅は5kHzでもっともはやいものの1つだった。ワイドバンドへの突破口はOPA335のようなAZAsである。 
 


 
  図6にOPA335の構成を示す。2つのヌルアンプAN1,AN2はメインアンプAMに並列に交互に使用される。AN1がauto-zeroフェイズでそのオフセットをなくしている間、AN2は増幅フェイズであり、メインアンプのオフセット電圧を修正する。
 

The alternating operation of the nulling amplifiers minimizes
output voltage ripple and intermodulation distortion
(IMD) by keeping the amplifier’s gain bandwidth constant
during operation. Proprietary circuit design has made
further improvements to the nulling amplifiers. Each
amplifier consists of a multistage composite amplifier. 

このくりかえし操作はOUT電圧リップルを最小にし、

 

 

 

 

 

 

 

 

This
configuration drastically reduces the quiescent current
down to 300 μA (versus the 1.5 mA of the TLC2654) while
maintaining a high open-loop gain of 130 dB. In addition,
the previous external capacitors have been made redundant
by achieving the same effective capacity values
through Miller equivalence.
 
Let’s return to the process of auto-zeroing. The nulling
amplifier, whose switches are in position 1, is in the autozero
phase, thus charging its capacitor to

 

 



  

 






 参考
 
http://www.analog.com/jp/content/cu_analog_dialogue_vol34_no1_jp/fca.html

 

 

■実例

 TLC2654

http://www.ti.com/lit/ds/symlink/tlc2654.pdf