ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2015/3/28)投稿日:2015/3/22
ρP=-divPについて解説する
図1 分極モデル
図1(a)のように分極前には電荷は正負打ち消し合って=0になっている。分極すると(b)のようになる。各点の分極は正電荷のみの移動で表した。(b)では、分極後の各点の電荷は、
Q0-Q1
Q1-Q2
となり、
Q0=Q1=Q2
出ない場合、=0にはならない。
原子列を巨視的モデルで連続化すれば下のようになる。
ーー分極によって生じた電荷密度ρpーーーーーー
Pによる等価電荷密度
ρp=-divP
Mによる等価電流密度
正負電荷が各部分に分布しているとする。各部分で+-は等量であるとする。その密度はρとする。
それが各点でベクトルdだけずれたとする。これも各点でことなるとする。このとき、各点の電気分極Pを、
P=ρd
とする。
詳細な考察によると、その点のPだけによる電界Epは、
Ep=-P/ε0
である。
ある点の電界E
=その点のPによる電界Ep
+(外部電界+周囲のPによる電界)Eex
つまり、
E=Ep+Eex
Eex=E-Ep=E+P/ε0
ここで
D≜ε0Eex
という変数を定義する。
D≜ε0E+P
ーーー
おまけ、
divD=ε0*divE+divP=ρr+ρpーρp=ρr
ρr:誘電体のP以外の真電荷密度
ρp:誘電体の分極電荷による電荷密度
つまり、
divD=真電荷密度
となる。