SonofSamlawのブログ

うひょひょ

アポロ疑惑に関する回答の検討 その11

ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2014/3/11)投稿日:2014/3/11    

いまだにアポロは月に人間を送ったと思っている者がいるのには驚きである。この哀れな者たちの心理を調べている。

 


おもしろいものがあったので、これから検討してみる。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1489433434

の質疑から

 


■質問

アポロ11号捏造? 

bluefish6802様へ

 アポロ11号捏造説のsyozan_fhfhfkです。

 反応ありがとうございます。
あなたのチエノート、今日まで気がつきませんでした。
あの投稿に関しての批判を読みまして、意外かもしれませんが、うれしく
思いました。反応していただけたことに感謝いたします。

フロイトはご愛嬌であります。

 全文は何回も読ませていただきました。生意気かもしれませんが、納得できる
内容でした。

しかしですよ、

■CGの件ですが、平行線を斜めから見れば、平行でなくなる、ということだと
 おもいます。しかし、平行な二つの線の片方が地平線と平行な場合、もう片方
の線は、必ず地平線と平行となります。
あの写真で片方の影は地平線と平行で、もう片方はどう見てもそれと直角です。
これは遠近法からは説明できません。


■着陸船について
着陸船には大きな燃料タンクがありません。
 指令船を地球の軌道に乗せるために、サターンというあれほどどでかい燃料
を必要としたのに、
 着陸船では、着陸・月面離陸・月軌道・指令船に接近、という仕事をしなければ
 なりませんのに、大きな燃料タンクがありません。サターンがあれほど大きい
 のは、燃料のためですね。いくら1/6の重力でもにも小さすぎますね。
 月の軌道は、地球の重力も影響してきますので
 

 

 


■回答

lomurioさん 

>着陸船には大きな燃料タンクがありません。
あります。着陸船は重量を切り詰めて軽量化されており、張りぼての様な構造となっています。その着陸船15トンの何割かの重量は内部に設けられた巨大なタンク内の燃料で占められます。
 上昇の際は下部を切り離して、上昇部だけとなり燃料を含んで4.5トンほどの重さです。


>指令船を地球の軌道に乗せるために、サターンというあれほどどでかい燃料を必要としたのに、
アポロ宇宙船打ち上げ時の重量はサターンロケットやその燃料など全て含んで3000トン弱です。そのうち燃料は2600~2700トンほどを占めます。つまり自己重量の9割ほどの燃料を使って打ち上げられる事になります。これは地球周回軌道から月へ向かって加速するための燃料も含みますので、実際はもう少し少なくなる事でしょう。
 月が地球の6分の1の重力であれば、打ち上げ時の全重量の何割かの燃料があれば打ち上げることは十分可能だと計算できます。月着陸船の燃料は大雑把に考えても合理的だと思います。


>月の軌道は、地球の重力も影響してきますので難しいかと思います。
 月に居るときに地球の重力を考える必要はありません。月あるいは月周回軌道に居ると言う事は月と一緒に地球の重力を相殺する速度で公転していることになる為です。

 


■回答

ベストアンサーに選ばれた回答

 

bluefish6802さん 
リクエストマッチ!
リクエストなんて久しぶりです.

 最初に断っておきますが,私はいわゆる工学の「科学者」
(の,端っこのさらに隅の方にいる研究者)の類です.

で,私に限らず科学者と言うのは「実験データを絶対視」するんです
 いわゆる実証主義と言うやつですね.

だからこそ,「理論的に異論が挟めないほど完璧な実験データ」が示されれば
 エイリアンクラフトだろうがテレキネシスだろうが信じてしまう,
むしろ自分の印象と違うという理由だけで信じないことを恥じる,ある意味もっとも騙しやすい人種なんですよ.

しかしこれは逆にいえば「実験データ以外は基本的に信用しない」と言い換えることもできます.
 科学者を黙らせたいなら,「~なはずだ」「~だと思う」などと主観を繰り返すのではなく
実験データをしめさなければならないということです.


で,本題に戻りますけど

>CGの件
 「遠近法からは説明できません」というのならば,「絶対に遠近法ではそんな影にならない」
という証拠を出してください.3DCGソフトを使えば楽勝でしょう?
もしくは,視点・画角・光源・物体の相対位置と大きさから,陰の見かけの方向を示す
方程式でも示してください.それで「あり得ない」ということが証明できれば,
 少なくとも議論の対象になっている写真は贋作の可能性があると判断できるのですから.

ついでに,あなたは私の提示したURLを全く見ていないようですね.
 地形の影響で影がゆがむ場合,一方が平行でも他方がそうならない
 という動画が出てるじゃないですか.一体どこが「ありえない」んですか?

ちなみに,解説はこちら
http://www.nextftp.com/tarari/Matsuo/kage_uso.htm

嘘だと思うなら実験してみれば?

 

 >燃料タンクの件

で,あなたは実際に計算したんですか?
 多分あなたはできないでしょうから,私がざっくり計算しましょう.
 上昇モジュールの質量は約4.6t,上昇用エンジンは15.6kNが1つ,月面の重力加速度は約1.6m/s^2です
 また,燃料の重量は約2tとされています.
(上昇モジュールの全備重量とモジュールのみの重量の差から算出)

上昇時の運動方程式
(4600)*a=15600-(4600*1.6)
つまり,宇宙船は1.79m/s^2の加速度で上昇するということ

 これを点火からt秒間続け,その後惰性で上昇し
 ランデブー高度である110kmにて対地速度0に到達したと仮定すれば

 エンジンを停止するまでに上昇した高度H:1/2*1.79*t*t
エンジンを停止したときの速度V:1.79*t

エンジン停止から速度0になるまでにかかる時間t2:V/1.6
エンジン停止から速度0になるまでに上昇した高さh:1/2*1.6*t2^2

 h+H=110000m(ランデブー高度)ですから

連立方程式を解いてエンジンの噴射時間tを出せば
t=271秒と出るわけです.

つまり,2000kgの燃料で271秒間噴射できれば必要な高度に到達できるわけ.
 余裕見て300秒だったとしても,1秒あたりに消費する燃料が6kg以内なら燃料は足りる.
で,N2O2の一般的な比推力が440だそうだから,15600Nの推力を持つエンジンの燃料消費は

15600/(9.8*440)=3.6kg/s

となり,十分に軌道に上がれるだけの燃料を持っていたことになる.
(実際のランデブー高度は80kmだそうだからもっと余裕だし,
 上の計算は燃料の減少分を考えていないからさらに余裕)

ちなみに,2tの燃料は約1.3m^3だそうだから
1m*1m*1.3mの直方体があれば十分に燃料を積んでおけるということになる.

さて,計算もせずに「大きな燃料タンクが必要だ」と決めつけた根拠は何でしょう?

 最後に,私は科学者で,それ以前に理論的な現代人だと自負している.
そんな私にとって,

 実験しない
計算しない
検証しない

 そんなだらけた人間の

「だと思う」
 「ありえない」

という言葉は,現代社会に対する冒涜であるとさえ考えている.
 分別付かない子供ならともかく,まともな大人がこのようでは
 この国の先が思いやられるというものです.
(逆にいえば,きちんと考察された結果としてのトンデモ説を否定する立場にはないということ.)