ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2013/11/24)投稿日:2013/6/16
共産主義、社会主義を目指した国はすべてとんでもないことになってしまい、多くの死者をだし、失敗に終わってしまったように思えます。どうしてなのでしょうか?
それは簡単です。一般には難しい議論がなされていますが・・・
共産主義指向国家はほぼすべてが崩壊したか、しそうである。つまり、共産主義への道のりにおいて、必ず社会主義体制の段階で独裁者を生み出し、そのまま崩壊するのであって、これはインチキとかいう話ではない。つまり、共産主義とはこういうものである、ということであり、マルクスは間違っていたということである。
スターリン 円熟期
スターリン 研鑽期
優しいポル・ポト
社会主義ではこのように拍手することが多い。
おぼっちゃんの金 正日
ホーネッカー
うまくいかなった理由は、いろいろ言われていますが、きわめて簡単です。
https://www.youtube.com/watch?v=rZfTPXBRAho
において、共産主義がうまくいかなかった理由として、人間を人間ではないものとして想定したことによることが挙げられている。つまり、本当の人間を考えたなら机上においてすでにうまくいかないことがわかってしまうはずであった。
https://www.youtube.com/watch?v=8lvf_hWtXt4
によれば、
「中央政府はすべてを支配していた。レーニンはこのような独裁政権がいずれいらなくなると、信じていた。マルクスが言うように、共産主義が達成できたとき、人々は自主的に社会に貢献し、警察や軍隊がいらなくなると信じていた」
しかし、人間はそうはできていなかった、ということだ。マルクスが考えたものは、現実の人間ではなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=UjtBhJl6aLA
には次のようにある。
「スターリン時代に出世したルイセンコは、スターリン批判をしたフルシチョフにも好かれた。フルシチョフもルイセンコがお気に入りになった。それはフルシチョフの農業のアイデアは間違っていたり効果がなかったりすることはわかっても、ルイセンコは彼を支持したからだ。フルシチョフは、ルイセンコの擁護にかけてはスターリン以上だった」
結局、この本能があるのである。出世の構造である。上の者を上機嫌にできた者が出世できる。これは、資本主義とか共産主義とかに関係なく、人間の本能なのだ。このメカニズムは共産主義者によって非難されるが、共産主義指向国家の中でもおなじように存在することが確かめられたのである。
資本主義の欠点とされたものが、実は人間の本能から出てきたものだということだ。どのような形態においても、それは悪さをするのだ。
https://www.youtube.com/watch?v=YNgQjteMo0o
にはこのようにある(6:44)。
「1924年党大会が始まる。スターリンの最大のライバルは高い知性のトロツキーである。レーニンは、スターリンは粗野で書記長にふさわしくないと言っていた。しかし、他の指導者たちは、利己的で好戦的なトロツキーよりもレーニンに忠実なスターリンのほうがましだと考えていた。これでトロツキーの敗北確定した」
もっと正確に言えば、うわべ、あるいは「麻薬的なもの」が判定において重要なことがわかる。トロツキーよりスターリンのほうが人好きがするのである。我々の判定は常にこの麻薬的なものによっている、ということが重要なのである。
この写真、スターリンの方が一般受けしますね。かっこいいおじさんです。俳優でもいいくらい。わたしもこの人大好きですよ。こんな悪い奴なのに、もし目の前にいたらデレデレになってしまいますよ。ここが肝心なところです。19世紀以前はこのところが完全に無視されていました。このことに気付いたのはニーチェでした。
このような我々の理想とは異なる性質がじゃまをするのである。
参考(カルトでも同じことが起こる、指導者はかならず独裁者になりはてる)
https://www.youtube.com/watch?v=S8CWM4Wsl7w