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伝送線路の問題

ライター:misao007009さん(最終更新日時:2016/11/2)投稿日:2016/9/10

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伝送線路の問題

        



 

 伝送線路の問題である                   

 

■質問

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13163216648

 

 

 伝送路の問題の質問です。
(1)のa),b)の問題が手につきません。
a)は入力側から見たインピーダンスなので、縦行列の中にdを代入すればいいのではと考えましたが、求まりません。

本は二冊読みましたが似たような問題もなくa),b)共に回答が手付かずです。誰か教えていただきたいです。よろしくお願いします。

問題
1)fig.2(a)及びfig.2(b)は単位長さあたりのインダクタンスL=5×10^-7(H/m)と単位長さあたりの容量C=2×10^-10(F/m)を有する無損失回路である。出力端2-2'から距離dの位置に端子1-1'を設ける。動作周波数を500(MHz)とするとき以下の問いに応えよ。
a)特性インピーダンスZ0,位相定数β,長さxの無損失線路の縦続行列は次式で与えられる。

cos(βx) jZ0sin(βx)

j(sin(βx))/Z0 cos(βx)

fig.2(a)の端子1-1'より右側から見たインピーダンスを距離dを用いて表せ。

b)fig.2(b)に示すように、インピーダンスZ=25-j25(Ω)をfig.2(a)の端子1-1'に接続する。fig.2(b)において端子1-1'で無反射となるための最小の距離dを求めよ。

 

 

■回答

cos(βx) jZ0sin(βx)
j(sin(βx))/Z0 cos(βx)

■(a)
2-2’にRlを付けたときの1=1’から見たインピーダンス
下で
βーー>k
x-->l
とする。
cosh(jkl)=cos(kl)
sinh(jkl)=jsin(kl)
です。

Vs=cosh(jkl)*Vr + Z0*sinh(jkl)*Ir
Is=sinh(jkl)*Vr/Z0 + cosh(jkl)*Ir

という関係から

Vs/Ir=cosh(jkl)*Rl + Z0*sinh(jkl)
Is/Ir=sinh(jkl)*Rl/Z0 + cosh(jkl)

線路を含めたIN インピーダンス
Vs/Is=(cosh(jkl)*Rl + Z0*sinh(jkl))/(sinh(jkl)*Rl/Z0 + cosh(jkl))

=(cos(kl)*Rl+Z0*j*sin(kl))/
(j*sin(kl)*Rl/Z0+cos(kl))

ここで、Rl=∞、l=dにして。
=(cos(kd)*Rl)/
(j*sin(kd)*Rl/Z0)
=ーjZ0/tan(kd)<--(答え)

以下の結果から、k=π

 

(b)
Z1=ーjZ0/tan(kd)
とすると、
Z0=Z1//Z
にすればいい。
Z=√(L/C)=50
L=5*10^-7の間違いですね。

Z0=(-jZ0Z/tan(kd))/(-jZ0/tan(kd)+Z)
(-jZ0/tan(kd)+Z)=(-jZ/tan(kd))
Z=-jZ/tan(kd)+jZ0/tan(kd)
Z=(Z0-Z)j/tan(kd)
tan(kd)=j(Z0-Z)/Z=j(50-25+j25)/(25-j25)
=j(25+j25)/(25-j25)
=-1
kd=ーπ/
となっておかしい。
Z=25+j25では?
こうであれば、
tan(kd)=j(Z0-Z)/Z=j(50-25-j25)/(25+j25)
=j(25-j25)/(25+j25)
=1
kd=π/


f=500MHz
速度c=1/√(LC)=10^8
λ=c/f=2
k=2π/λ

d=(π/4)/(2π/λ)=λ/8<---(答え)

問題に間違いがあるのでは?

また、
>答えの部分にkの文字が残ってしまってもいいのでしょうか
λ=c/f=2
k=2π/λ
から、
k=π
です。

 

L=5*10^7
ではなく
5*10^-7

Z=25-j25
ではなく
25+j25
出ないとおかしい

 

回答ありがとうございます。
教科書と照らし合わせなが理解しているところです。
Lの値は自分の入力ミスでした。
Zの値は問題の原本を確認したところ、25-j25でした。
某大学の院試の問題なのですが、作成ミスがあったかもしれません。

 

 

こたえはλ/8ですか?

 

 

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別解メモ

■準備
k=2π/λ
λ=c/f
c:速度=1/√(LC)
f:周波数
 l:線路長さ
Rl:終端インピーダンス
Z0:線路特性インピーダンス=√(L/C)
とする。

Vs=cosh(jkl)*Vr + Z0*sinh(jkl)*Ir
 Is=sinh(jkl)*Vr/Z0 + cosh(jkl)*Ir

という関係から

Vs/Ir=cosh(jkl)*Rl + Z0*sinh(jkl)
 Is/Ir=sinh(jkl)*Rl/Z0 + cosh(jkl)

線路を含めたIN インピーダンスZinは
Zin=Vs/Is=(cosh(jkl)*Rl + Z0*sinh(jkl))/(sinh(jkl)*Rl/Z0 + cosh(jkl))
ここで、
cosh(jkl)=cos(kl)
 sinh(jkl)=jsin(kl)
だから、
 Zin=(cos(kl)*Rl+Z0*j*sin(kl))/ (j*sin(kl)*Rl/Z0+cos(kl))
■本論
ここでRl=0で
Zin=(Z0*j*sin(kl))/ (cos(kl))
ここで、
kl=2π*l/λ<<1
であると、
Zin≒jZ0*kl
となる。

さらに、L,Cを線路の1m当たりのインダクタンス、容量とすると、
Z0=√(L/C)
λ=c/f=2π*c/ω
kl=2π*l/λ=2π*l*ω/(2π*c)
=l*ω*√(LC)
だから、
Zin=j√(L/C)*l*ω*√(LC)=jωL*l
となり、L*lは線路インダクタンスであるから、線路はこのインダクタンスに見える。

 

Rl=∞
では
Zin=(cos(kl))/ (j*sin(kl)/Z0)
kl<<1で
Zin=ーjZ0/(kl)
上と同様に、
Zin=-j√(L/C)/(l*ω*√(LC))
=1/(jωl*C)
となり、ケーブル容量になる。