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LC発振器はなぜ高周波用か?

ライター:misao007009さん(最終更新日時:2016/10/1)投稿日:2016/7/13

  •  LC発振器はなぜ高周波用か?  

 

      


  難しい問題である

 

■質問 

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13161586618

一般にLC発振回路が高周波領域で使用されるのは何故でしょうか?低周波領域でも使用できるのに、なぜ低周波はRCに任せて、高周波のみに使用されるのでしょうか?電子回路の本を読んでいて疑問に思いました。

 

■回答

CR発振回路例です。
それと、ループゲイン、位相です。
位相=-360°が発振周波数です。

 

  

LC発振回路です(コルピッツ)。
同じくゲインと位相です。
発振周波数は位相=-360°です。

 

  

発振条件は位相=-360°でゲインは1以上です。

CRではゲインは周波数と共にさがります。
LCではLC共振で下がり方が緩くなります。むしろ、共振点であがります。この点でも高周波ではLCの方が有理になります。
高周波でRCでやると、発振周波数でゲインを1以上にすることが難しくなると思います。

低周波数ではRCで十分です。LCでもいいですがL,C、とくにLが大きくなってしまい部品として問題があります。