ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2016/5/14)投稿日:2016/5/14
LT社の低消費電力、高精度、ピコアンペア入力OPAMP、LT1112の回路と動作を調べた。
■データシート
http://cds.linear.com/docs/en/datasheet/111214fb.pdf
LT1112 - デュアル/クワッド低消費電力、高精度、ピコアンペア入力オペアンプ
特長 オフセット電圧(プライム・グレード): 60μV(最大)
オフセット電圧(低コスト・グレード) (表面実装デュアル/クワッド・タイプを含む): 75μV(最大)
オフセット電圧ドリフト: 0.5μV/℃(最大)
入力バイアス電流: 250pA(最大)
ノイズ (0.1Hz~10Hz): 0.3μVP-P、2.2pAP-P
消費電流/アンプ: 400μA(最大)
CMRR :120dB(最小)
電圧利得: 1,000,000(最小)
±1.0V電源で仕様を保証
マッチング仕様を保証
SO8パッケージ-標準ピン配置
LT1114は細型表面実装パッケージで供給
■概要
デュアル・オペアンプLT1112とクワッド・オペアンプLT1114は、低コストで高精度の仕様を実現している点において、新しい標準となるものです。
プライム・グレードとして選別されたデバイスは、競合デバイスと同等もしくはそれ以上の性能を備えています。しかしながら、LT1112/LT1114の特筆すべきところは、低コストのプラスチックおよびSOパッケージで性能を最適化していることです。たとえば、このような低コスト・パッケージでのオフセット電圧は最大75μVとなりますが、これは、デュアル/クワッド非チョッパ・オペアンプで実現できる最小値です。
また、LT1112/LT1114は完全なマッチング仕様を備えているので、2~3個のオペアンプを使用した計装アンプのようなマッチングに依存したアプリケーションで、さらに使いやすさが向上しています。
この他に、±1Vの電源電圧で保証される仕様も備えています。この仕様とアンプ1個当たり320μAという低消費電流により、LT1112/LT1114はほとんど放電された2個のAAセルで駆動可能です。