SonofSamlawのブログ

うひょひょ

ダイオードの特性についての疑問に対して

ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2016/5/7)投稿日:2016/5/7    

 

イードの電圧ー電流特性に関する疑問


■質問

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13158822923?fr=chie_my_notice_ba

 


pn接合での順方向電流特性で 

    なぜ低電圧では再結合電流が支配的になり、高い印加電圧では拡散電流が支配的になるのでしょうか?
アホな質問かもしれませんがお願いします。

 

■回答

再結合電流は
   I1*e^(qV/(2kT))
に、 拡散電流は
   I2*e^(qV/(kT))
に比例し、
    I1>I2
であるから、ではないですか?

  再結合電流は、N領域からP領域に行くeとP領域からN領域に行くhが、途中の空乏層ないで再結合してしまうことによる電流です。空乏層中に結晶欠陥や不純物があると、そこに準位ができてしまい、再結合の中継場所になってしまいます。この電流が、
   I1*e^(qV/(2kT)-1)--(1)
です。
 拡散電流は、
   I2*e^(qV/(kT)ー1)---(2)
に比例し、この場合(欠陥が多い)、
    I1>I2
となり、Vが小さいときは(1)が支配的になります。
 Vが大きくなれば(2)が支配的になります。eの指数のVの係数が再結合項の倍だからです。

 


  詳しく知りたければこれを参考に。

http://www.amazon.co.jp/グローブ-半導体バイスの基礎-AndrewS-Grove/dp/4274130185

 

           


  空間電荷領域での再結合電流はなぜ
   I1*e^(qV/(2kT)-1
となり、「2」が入るのかは、 P205~P211に書かれています。

 拡散電流がなぜ、
    I2*e^(qV/(kT)ー1)
なのかは、P205までにわたり説明されています。

 

 

ーーーーP141より引用------
  また、空間電荷領域での再結合確率を大きくする原因として、結晶欠陥、不純物による媒介中心論が、Hall、Shochley、Readによって確立され、この理論は、多くに現象の説明に成功しているそうです。
   半導体内部欠陥は、結晶格子の規則正しい周期性を破壊し、ドナー不純物やアクセプタ不純物と同様に、禁制ギャップにエネルギー準位を作り出す。これらの順位は、伝導帯と価電子帯との間で電子と正孔の遷移に「踏み台」としての役割を果たす。遷移確立は準位間の距離による。したがって、欠陥はこのような遷移をより多く発生させ、半導体の寿命にドラスティックな影響を与える。
   再結合・発生過程は、このような媒介的なエナルギー準位によって促進される。
ーーーーーーーーーーーーーーーー

>アホな質問かもしれませんがお願いします
 ーー>笑い!!!とんでもない!もっとも難しい部分です。
 久しぶりに、読み返してみた!
 難しい!

 


質問した人からのコメント

2016/5/7 22:02:38

    

 

本当にありがとうございます!