ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2014/6/27)投稿日:2013/3/22
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BJTのRRオペアンプAD8631を解析した。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n43066
も参考にね。
図1にデータシートの概略図を示す。
図1 AD8631の概略回路図
IN差動段以降を図2に示す。
図2 IN差動部分以降
a点の電流はIN電圧に比例する(gm)。b点の電圧はa点と同じである。c1はある周波数以降でgmを半分にしている。Q17の電流がQ20の電流となる。b、d点の電圧の下限を制限しておけば、Q20,Q18をカットオフさせることはない。はc3位相補償である。
図3 電流合成部の解析
ここで、図3の左端の電流合成部を考える。Q5,Q6はベースコモン回路であるので、Iつまり、フォールテッドカスコード回路なので、Ia1,Ib1はそれぞれQ5,Q6のコレクタ電流になる。Ib2はQ5が電流源であるからすべてR9に流れる。Q8とQ9のベースは同電位であるから、Ia2=0においてR10、Q9のコレクタにも同じ電流が流れる。さらにIa2はQ9をベースコモンとして(フォールテッドカスコードとして)そのままQ9のコレクタ電流となる。
つまり、
Ia2,Ib2が死んだとき、Ia1,Ib1はQ5,Q6を駆動するが、逆の場合、Ia2,Ib2はともにQ9のみ駆動する。