ライター:misao007009さん(最終更新日時:1時間以内)投稿日:1時間以内
- 平衡回路について
平衡回路についてのしつもん
■質問
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10177006690
平衡回路について質問です。
この添付画像の、タスキ掛け平衡出力回路の電圧利得は何倍(何dB)なのでしょうか?
添付画像では小さくて抵抗値などが見難いと思いますので、説明します。
0.電源部は省略しています。
1.上下増幅器ともに上側が非反転入力となっています。
2.左側4つの抵抗の抵抗値は全て5.1kΩです。
3.それぞれの増幅器の出力から反転入力への負帰還抵抗は10kΩです。
4.それぞれの出力ップリングと非反転入力とが繋がっている抵抗の抵抗値は10kΩです。
5.4つの10kΩには全てパラレルで47pFのキャパシタがあります。
6.出力から最後にグラウンドに落としている抵抗は2.2kΩです。
7.入出力ともにカップリングは68uF、出力に68Ωの抵抗がシリーズで入っています。
※念のために、何年も残るアップローダに画像をアップしました。
http://squid.axfc.net/d/950740688095017/3827109.gif
パッと非反転増幅の部分だけを見て約3倍弱(10dB弱)の利得と思ってしまったのですが、入力前に分圧してるように感じてしまいますし、また、タスキになってるのでよくわかりません。
勉強すればわかるだろ!などと言わずに、どうぞご回答をよろしくお願いいたします。
※
ついでと言ってはなんですが加えて質問です。
この回路の入力インピーダンスをお教えください。(オペアンプそのものの入力インピーダンスは・・少々低いですが100kΩということで)
また、10kΩとパラレルで付けられている47pFは位相補償のローパスだと思うのですが、COFは何Hzになるのでしょうか?100pFや1000pFを使用すると、聴いてわかるほどの違いが出るものでしょうか?
(この回路はプリアンプ回路ですので、接続先の入力インピーダンスは10kΩ以上…低くても2~3kΩ…ということで)
ご教授お願いいたしますm(_ _)m
■回答
簡略化して下図になります。
さらに変形します。
この場合ループは正帰還になりますが、68と2.2kでゲインを下げているので、ループゲインは1以下になり発振しません。
ここで、
5.1k-->R1
10k-->R2
66ー->R3
0.97-->k
とします。
さらに、
R3≒0
k≒1
としてしまいます。
2つともに差動アンプでありますから、
Vo1=Vi*R2/R1+Vo2
Vo2=ーVi2*R2/R1+Vo1
対称性から、
Vo1=ーVo2
だから、
Vo1=Vi*R2/R1ーVo1
Vo1=Vi*R2/(2R1)
同じく
Vo2=ーVi*R2/(2R1)
ゆえに、
VoH=k*Vi*R2/(2R1)≒Vi
VoC=-k*Vi*R2/(2R1)≒-Vi
ではないかとおもいます。
COF=339kHz
INインピーダンス=わかりません
1000PFでは
COF=16kHz
ですから、まぁいいんでないですか?
この回路の利点は、歪を打ち消すことにあると言われています。
下図でOPAMPのIN換算歪電圧をVaとします。逆方向に動いているので、上はVa、下はーVaとします。
それぞれは(R1+R2)/R1倍され相手側の+端子に、R1/(R1+R2)倍され加えられます。つまり、1倍されますから、相手側の歪とは逆符号で、=0になるというわけです。