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ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2016/5/28)投稿日:2014/10/8

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         パーセントインピーダンス解説 

  

 

パーセントインピーダンスをわかりやすく解説

参考

http://tsukyo.jmam.co.jp/wbt_demo6/vkl/html/o2308/o2den3d_308.html

http://den-ken.seesaa.net/article/117758568.html

http://cgi.din.or.jp/~goukaku/3jyukent/den05_04.pdf#search='送電+パーセントインピーダンス'

http://cgi.din.or.jp/~goukaku/denko/chap3/1-3-3.pdf

 

 

 

 

■要点

  変圧器を含む回路では変圧器をすべてある基準点に換算することにより、変圧器をなくした回路にできる。このとき、基準点電圧(負荷電流が流れていないとき)をVkとすると、他のi番目の点の線路インピーダンスZi、再終段の負荷インピーダンスZLは、点iの定格電圧Viにより、

   Zi*(Vk/Vi)^2

   ZL*(Vk/Vi)^2

になる。ここでVkはなんでもよく、Vk^2を定格皮相電力Pに置きかえ、

   Zi*P/Vi^2

   ZL*P/Vi^2

とすることで、変圧器をなくした回路のインピーダンスとすることにする。これを100で割った値をパーセントインピーダンスという。この値を表示しておけば、

   Zi=100%Zi*Vi^2/P

   ZL=100%ZL*Vi^2/P

というふうに計算できる。この式は次のようにも変形できる。

Ii0は点iの定格電流とする。  

 

   %Zi=100Zi*P/Vi^2

   =100Zi*Vi*Ii0/Vi^2

   =100Zi*Ii0/Vi   

 

   %ZL=100ZL*P/Vi^2

   =100ZL*Ii0/Vi   

 

■例1

   図1のように発電所から負荷ZLまでにn個の変圧器があるとする。変圧器間の電圧Viは負荷電流が流れていないときの値とする。変圧器の励磁電流は無視する。

                    図1 送電システムの例

 

  図2はi番目の変圧器で、漏れインピーダンスも加えた。

             

            図2 i番目の変圧器

 

  図3はi番目の変圧器を2次側に換算したものである。

 

        図3 i番目の変圧器を2次側に換算する

 

  図4は、i番目の変圧器を負荷ZL側に換算したものである。

         図4 n番目の変圧器の2次側にすべて換算したときの

         i番目のインピーダンス

 

 

  図5は換算係数を各点での電圧で表したものである。

ai*ai+1*・・・an

=(V(i+1)/V(i))(V(i+2)/V(i+1))*・・・*(V(n)/V(n-1))

=V(n)/V(i)

 

        図5 図4を各電圧ViとVnの関係として表した場合

 

  

  つまり、各点の線路インピーダンスと漏れインピーダンスの合計は(V(n)/V(i))^2倍される。

  さらに、i点を任意のk番目の点に換算する場合、各点での係数は、

    (V(k)/V(i))^2

となる。そこで、これは定格皮相電力Pを使うと、

    V(k)^2/Z0(k)=P

    Z0(k):基準点の定格負荷(基準インピーダンス)

 

    V(k)^2=Z0(k)*P

より、この係数は、

    Z0(k)*P/V(i)^2

    =Z0(k)*V(i)*I0(i)/V(i)^2

    =Z0(k)/Z0(i)

    I0(i):i点の定格電流

    Z0(i):i点の基準インピーダンス

 

となる。ここで、あらためて係数を、

    P/V(i)^2=1/Z0(i)

とする。各点のインピーダンスにこれをかけ、さらに100をかけたものをパーセントインピーダンスといい、実際の係数は、この係数にその基準点の基準インピーダンスZ0(k)をかけたものになる。また、k点に換算されたV1は、Vkである。

負荷ZLをつけたときの電圧変動率は、パーセントインピーダンスのみで計算できる。

 

■電圧変動率

基準点kに換算したインピーダンスは、

(%Z/100)*Z0(k)

定格電流I0(k)が流れたときの電圧変動率は

100*I0(k)*(%Z/100)*Z0(k)/V(k)=%Z

 

■短絡電流

V(k)/((%Z/100)*Z0(k))

=100*I0(k)/%Z

 

■変圧器のパーセントインピーダンス

  図5で、

    ZT(i)*P/V(i)^2+ZT(i+1)*P/V(i+1)^2

を変圧器のパーセントインピーダンスという。

 

■例2

  2つの発電所(V1、V2)から、変圧器を介して負荷ZLに供給するモデルを考える。

               図6 モデル

 

  Z1~Z4は送電線のインピーダンス、ZLは負荷である。  変圧器の巻線抵抗、漏れインダクタンスによるインピーダンスはT1の1次側をZt11、2次側をZt12,T2ののそれらをZt21,Zt21とする。

             図7 EL側に換算した図  

 

  各インピーダンス、V1,V2を、T1,T2の負荷側に換算したものを図2に示す。この換算においては、負荷電流がないときで考える。

   a1=EL/E1

   a2=EL/E4

であるから、図8になる。

     

         図8 EL側に換算した場合

 

  図8の各インピーダンスにEL側の定格電流を掛ければ各インピーダンスは%インピーダンスになる。

 

■参考1

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10137549530/a343573883

 

 

 

■参考2

http://denken-jirou.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-8481.html

◆機械「変圧器のパーセントインピーダンスに関する問題」

容量50KVA、定格1次電圧6600Vの変圧器がある。
いま、2次端子を短絡して、1次端子に400Vの交流電圧を加えたとき、
定格電流と同じ電流が流れた。
パーセントインピーダンス降下及び1次短絡電流を求めなさい。

解答

パーセントインピーダンス降下
6.1(%)

1次短絡電流
124.3(A)

解説

%z=(400/6600)×100=6.1(%)

1次定格電流I1n=50×1000/6600=7.58(A)
Is=7.58×(100/6.1)=124.3(A)

 

■参考3

http://joeyyung.blog.so-net.ne.jp/2011-08-09

 

■参考4

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13138563398/a345422271

変圧器の定格容量は20kV、定格1次電圧は6300V、定格2次電圧は210Vである。1次巻線と2次巻線の抵抗は、それぞれ17.6Ω、0.017Ωである。

また、百分率インピーダンス降下は2.8%であった。この変圧器の①百分率抵抗降下、②百分率リアクタンス降下、③1次換算リアクタンスを求めよ。また、④負荷力率80%時の電圧変動率はいくらか。

この問題がわかりません。求め方も理解したいので、途中計算もお願いします。
よろしくお願いします。

回答

%ZL=ZL*P/Vi^2*100
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n311509
でちゅよ

1次巻線と2次巻線の%抵抗は、それぞれ
0.887
0.771
合計1.66

ある点(i)の%インピーダンス
%ZL=ZL*P/Vi^2*100
=ZL*I0*V0/Vi^2*100
=ZL*(I0/V0)V0^2/Vi^2*100
=(I0/V0)*ZL*V0^2/Vi^2*100
=(I0/V0)*(V0の点に換算されたZL)*100--(1)

ところで、
%電圧降下の定義=100*(V0の点に換算されたZL)*I0/V0
-------------------------(2)
だから、
=%ZL=2.8%

一方
%ZL=√(%R^2+%X^2)
だから、
%X=√(%ZL^2-%R^2)
=√(2.8^2-1.66^2)
=2.25
%抵抗降下=1.6%
%リアクタンス降下=2.25%

(1)式より、1次換算リアクタンス
=(%X/100)*6300/(20000/6300)
=44.7Ω

 

 香港 2.jpg