SonofSamlawのブログ

うひょひょ

電磁気学 アンペールの法則について

ライター:misao007009さん(最終更新日時:2016/10/1)投稿日:2016/7/19

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アンペールの法則について

      

 電磁気学の係数の話

 

■質問

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14161862279

再度質問です❗️

アンペアの法則で 2πr=I となる理由もしくはなぜこのようになるかを考えてください❗️
わかる方よろしくお願いします❗️

電磁気学 E-B対応におけるD,Hの定義とアンペール則 - SonofSamlawのブログ (hatenablog.com)

■回答

■教養
MKSA単位系では、1m離れた2本の無限長の導線に電流Iを流したときに導線1m当たり間に作用する力Fが 2 × 10^(-7)NのときI=1Aと定義します。

https://ja.wikipedia.org/wiki/アンペア
またローレンツ力から直交する磁束密度Bのなかの電流Iの導線1m当たりに作用する力Fは、
F=BI
です。これは定義です。実はこれがBの定義になのです。なんでこうなるの?ではなくこう決めたのです。
電磁気学はこれを理解しなくてはいけません。

■本題
銅線にIを流したときrの所の磁束密度Bは、
B=k*I/r
になることが実験的にわかっています。
ここで、上の電流の定義と磁束密度の定義から、
 k=2*10^(-7)
であることがわかります。
すると、
H=B/μ0
ここで、
μ0=4π*10^(-7)
でこれも勝手に決められた値です。

ここで無限導線で半径rの円でアンペール則を考えると、
∲Hdl
=I*(2πr)(2*10^(-7))/(r*μ0)
=I*(2πr)(2*10^(-7))/(r*4π*10^(-7))
=I
となります。周回路は半径rの円ですが、どんな周回路でも成り立つことも証明できます。たぶん???

 

kとかμ0はアンペール則が簡単になる(πを含まないなど)ように決められたと言ってもいいのです。だから有理単位系と言われます。無理数超越数を式の中にふくまない。