https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12239918582
運動量保存則と力学的エネルギー保存則のどちらを使えますか?
(1)衝突問題では、衝突による非保存力が物体系に内力として働らく一方、
この力が仕事をするので、力学的エネルギ保存は成立しない。
運動量保存則が成立する。この解釈は合ってますか?
(2)物体A(質量m)が速度vで等速直線運動している。摩擦や抵抗は考えない。
運動している物体Aに物体B(質量m)をそーーと置いた後の速度を求めよ。
このような場合、どちらの法則を使うのですか?
外力が働かないのでエネルギ保存則、反発係数0の衝突と考えて運動量保存則ですか? 運動保存則でやると思いますが理由が分からないです。
>(2)物体A(質量m1)が速度v1で等速直線運動している。摩擦や抵抗は考えない。運動している物体Aに物体B(質量m2)をそーーと置いた後の速度v2を求めよ。
ーー>
解1、運動量保存則から
m1v1=(m1+m2)v2
v2=v1(m1/(m1+m2))
解2、エネルギー保存則から
0.5m1v1^2=0.5(m1+m2)v2^2
v2=v1√(m1/(m1+m2))
答えが違います。
解1が正解です。
「そっと置く」は衝突しても反発しない、つまり、反発係数=0のときなんです。
>(1)衝突問題では、衝突による非保存力が物体系に内力として働らく一方、
この力が仕事をするので、力学的エネルギ保存は成立しない。
運動量保存則が成立する。この解釈は合ってますか?
ーー>
合っています。この場合も衝突時反発係数1出ない限り運動エネルギーは保存されません。
動量の和はいかなる時でも保存されます。
(1)の場合、反発係数=1であれば、運動量、運動エネルギーともに保存されるので、
m1v1+m1v2=m1v1’+m2v2’
0.5m1v1^2+0.5m2v2^2
=0.5m1v1’^2+0.5m2v2’^2
これは、
A=m1v1’+m2v2’
B=0.5m1v1’^2+0.5m2v2’^2
の解がv1’,v2’となります。
反発係数eは、
e=ー(v1’-v2’)/(v1ーv2)
e(v1ーv2)=ー(v1’-v2’)
これから、
(v1’ーv2’)=C(既知)
A=m1v1’+m2v2’
のかいとしてv1’、v2’が求まります。
(1)の場合、
e=1
のときを考えます。
0.5m1v1^2+0.5m2v2^2
=0.5m1v1^2+0.5m2v2’^2
から、
0.5m1(v1^2-v1’^2)=ー0.5m2(v2^2-v2’^2)
0.5m1(v1-v1’)(v1+v1’)=ー0.5m2(v2-v2’)(v1+v1’)
0.5m1(v1-v1’)(v1+v1’)=ー0.5m2(v2-v2’)(v2+v2’)
ここで、運動量保存則から、
m1v1+m2v2=m1v1’+m2v2’
m1(v1-v1’)=ーm2(v2-v2’)
から、
m2(v2-v2’)(v1+v1’)=m2(v2-v2’)(v2+v2’)
(v1+v1’)=(v2+v2’)
v1-v2=ー(v1’ーV2’)
つまり、エネルギー、運動量保存から、
反発係数e=1
がでてきます。
丁寧な説明、ありがとうございます。
衝突問題で、運動量保存則だけでなくエネルギー保存則が成立する場合は、反発係数が1になることが分かりました。
では反発係数が1以下では、衝突前後の速度差が等しくないのでエネルギー保存則が崩れ、エネルギーの一部は音、熱、変形に消費されたとの理解で良いでしょうか?
>反発係数が1以下では、衝突前後の速度差が等しくないのでエネルギー保存則が崩れ、エネルギーの一部は音、熱、変形に消費されたとの理解で良いでしょうか?
ーー>
OKです!