SonofSamlawのブログ

うひょひょ

スイッチングトランジスタの抵抗の決め方

   

 

ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2013/3/31)投稿日:2013/3/26    
.

  


スイッチングトランジスタの抵抗の決め方


コレクタ抵抗R3=(12-0.5-ダイオード電圧)/コレクタ電流

 

ベース抵抗R2はベース電流を制限するため。ベース電流を定格の以内、そしてコレクタ電流の1/βをR2に流したときでも十分なB-E電圧がかかるように選ばれる。

B-E間抵抗R1は、OFFを確実にするため、さらに、ICBO(コレクタからベースに流れる逆電流)による電流をバイパスするためにある。 これがないとそれがβ倍されたコレクタ電流が流れてしまう。

 

■設計例

① R1の決定(かなりおおざっぱ)

 

ベースが解放されていてもOFFできる、という条件でR1を決める。

IcboのMAXをIcboとし、βのMAXをβ1、βのMINをβ2、OFF時の許容コレクタ電流をIc1とする。

 

gm=38*Ic1

Rb=β2/gm

を利用する。

 

Ib1=Ic1/β1

とする。

 

Ib1*Rb=(Icbo-Ib)*R1

 

より、

R1=Ib1*Rb/(Icbo-Ib1)

 

② R2の決定

 

 電源はVc、ベース電流の許容値をIb2とする。ON時のコレクタ電流をIc2、ON時の最大ベース電流をIb2、Ibの最大定格をIb3とする。

 

Ib2=Ic2/β2

とする。

 

Ib2<(Vc*R1/(R1+R2)ー0.7)/(R1//R2)<Ib3

これよりR2を求めればよい。

//は並列を表す。