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電磁気 B,H、透磁率、反磁場の謎

ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2016/4/12)投稿日:2016/1/20

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電磁気 B,H、透磁率、反磁場の謎 

 


 

電磁気の難題である

■質問

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13154889688

 

第1の質問
磁場と磁束密度、磁化、反磁場の関係がよくわかりません。
磁性体がある場合、磁性体内の磁場は磁化によって引き起こされる磁束密度が反対向きに生じるため、磁場の強さは減少し、

磁場は付加された磁場H0からNMだけ引いた値(Nは反磁場係数、Mは磁化ベクトル)だけ減少したH=H0−NMという値になると言う解釈で間違っていませんかね?(すごい間違ってる気がするのですが)
そしてこれで間違っていない場合、上で「磁性体内で〜」と書きましたが、磁性体周りでも、やはり磁束密度の減少は起こるのでしょうか?

第二の質問
磁性体などを考えたとき、磁場と磁束密度は、透磁率μを用いて
B=μHとして表されますが
このときのBとHは場に付加された磁束密度と磁場の大きさなのでしょうか?
電場では電束密度が誘電体含めた電場を一般化するために常に一定(ちょっと表現がアレですが)にするように導入されたものでした。
今回の磁束密度も同様B=μHの式は、Bは一定というか磁性体内でも一定として扱っていいのでしょうか?
そして、磁性体内の磁場を求めたいときは適宜透磁率μに値を代入して磁場を求めるのでしょうか?
(もはやわけがわかりません)

第3の質問
反磁場係数と透磁率の間には関係はないのでしょうか?
反磁場係数は形状によってもへんかするとどこかに書かれていたので、関係があるのかないのかわからないです。


以上です長文失礼しました。おそらくわけわからないこと言ってる箇所もあるとは思いますがご容赦ください。
長年あやふやで誰も質問できる人間が身近にいないのでぜひ力をお貸しいただけたら幸いです。

 

■回答

>第1の質問
■B,H,M
E-B対応の立場から説明します。
磁場という言葉を、実際の磁気的な場の強さと言う意味で使います。
磁場はBであります。そして、副変数である磁界Hを次のように定義します。
H≜B/μ0-M
Mは磁化です。E-B対応では、磁化Mはソレノイドと等価とされます。つまり、磁性体は、磁化Mという電磁石の集まりであると考えるのです。
だから、Hはなくてもいい変数なのです。
■反磁場
磁性体内ある点では、周囲の磁化からの磁場Bがあります。これはこういうことです。磁性体内ですべての磁化Mが同じ方向に向いていても、ある点で、周囲のMによりBは逆向きになります。これを反磁場と言います。

 

 

>第二の質問
ちなみに、Dも副変数で意味はありません。
D≜ε0E+P
で定義されるものです。これだけの意味しかありません。

Bは磁性体外の磁場発生源(電流など)や磁性体内のMによる磁場であります。つまり、そこにガウスメータで測定できる量です。そして、各点で
H≜B/μ0-M
で定義されます。B、Mはその点の値です。
つまり、μ0Hはその点の磁化が外部から受ける磁場B0であると考えられます。
そこでMはこの外部磁場B0に比例するとして、
M=kB0=kμ0H=k(B-μ0M)
これを変形し、
M(1+kμ0)=kB
M=(k/(1+kμ0))B
ここから、
H=B/μ0-(k/(1+kμ0))B
=B(1/μ0-(k/(1+kμ0)))
ここで、
1/μ≜(1/μ0-(k/(1+kμ0)))
と定義すれば、
B=μH
となります。
それだけのことなのです。

>長年あやふやで誰も質問できる人間が身近にいないのでぜひ力をお貸しいただけたら幸いです。

ごもっとも。大学に行っていても会社でもきく人なんかいなく、孤独です。わたしなんかも、ほとんど独学です。
みんなそうですよ!

>第3の質問
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反磁場係数と透磁率の間には関係はないのでしょうか?
反磁場係数は形状によってもへんかするとどこかに書かれていたので、関係があるのかないのかわからないです。
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関係ありません。
μは材料で決まりますが、反磁場係数は形状で決まります。

反磁場は細長いと小さくなります。薄っぺらだと大きくなります。
これは細長いソレノイドの周囲磁場が小さく、長さが短くなるほど周囲磁場は大きくなることでわかります。この周囲磁場は内部のMとは逆向きです。あるMは周囲には逆向きの磁場を発生させます。