ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2013/2/24)投稿日:2012/12/20
コッククロフト・ウォルトン回路の動作説明です。
図1のような構成です。なかなかわかりずらいですから、慎重に考えましょう。
ダイオードを単なるSWと考え、電流を取り出さないとして、根本的メカニズムを理解しましょうね。
図1コッククロフト・ウォルトン回路
これは、3段版です。電源は+-Vinとします。簡単のためにダイオードの電圧を0としてしまいます。すると、
Vout=6*Vin
となります。これを、図2によって考えてみますね(^^
図2 Vinが+の場合、-の場合を分ける
Vinが+の場合、(a)のように電圧の関係から、偶数番目のダイオードがショート、奇数番目のダイオードがオープンとなります。
Vinがーの場合は、電圧の関係から(b)のようになります。
Vinが;+では、左上のコンデンサの電荷の一部が、右下のコンデンサに送られます。
Vinがーでは、左下のコンデンサの電荷の一部が、右上のコンデンサに送り込まれます。
これを繰り返していくと、下の各コンデンサの電圧は、2*Vinに近づいていきます。上のコンデンサは左を抜かして2*Vinに充電されます。
Vout=6*Vin
となるわけです。電流が取り出されれば、供給と流れだしで釣り合う電圧になります。
参考
http://homepage3.nifty.com/oya2/physics/qed/qed.htm
より、
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1932 コックロフト=ウォルトン(John Douglas Cockcroft 英 、Ernest Thomas Sinton Walton、アイルランド:キャベンディッシュでラザフォードの弟子たち)→1951年ノーベル賞
加速器による人工原子核反応、最初の人工機械による成功。[15]
スイスのH.グライナッヘルが発明した電圧増幅回路を改造[66]
コックロフト高電圧回路による、陽子加速器で、リチウムやベリリウムの原子核を崩壊(考案は1929年)
Li(7)+p(@50kV) → 2α+17.2MeV(当時14.3+-2.7)
この質量損失は、α粒子の運動エネルギーによく合致し、E=mc^2を証明していた。
1929年 1月、レニングラード大から、ガモフがキャベンディッシュ研へ。
コックロフト、ウォルトンと議論し、原子核内への陽子がトンネル効果で進入電圧を計算[103]
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