SonofSamlawのブログ

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ブロッホ関数、バンド理論、還元ゾーンについて

ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2013/1/17)投稿日:2013/1/13

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ブロッホ関数、還元ゾーン、バンド理論

          

 

ブロッホ関数に関しては

ブロッホ定理(Bloch's theorem)のわかりやすい解説 1(ついに出た!) - SonofSamlawのブログ (hatenablog.com)

をも参照ください。これまでになく、少なくともキッテル本より詳しく書いてあります。

  

       

                  これらの本は読まないこと

 

 

■よくわからない還元ゾーン形式、なんでこんなことするの?

                    

       図1 自由電子のk-Eの関係

 

 図1のAが自由電子のkとEの関係である。E=D*k^2の形になる。

 1次元の結晶を考え、g=2π/a、aを格子定数とする。gは逆格子ベクトルの最小値である。そうしたときAはBのようにも書ける。これは、たとえば第2バンドでは波動関数はA表示では、

 

     C*exp(ikx)   ここで、g/2<k<g、-g<k<-g/2

 

となるが、これを

 

          C* exp(-igx)*exp(ikx)      ここで、-g/2<k<g/2

 

とする。E=D*(g-k)^2 となっている。

 第3バンドではA表示では、

 

        C*exp(ikx) ここで、g<k<3g/2、-3g/2<k<-g

 

となるが、これを、 

 

    C*exp(igx)*exp(ikx)     ここで、-g/2<k<g/2

 

とする。E=D*(g+k)^2となっている。exp(-igx),exp(igx)はaの周期をもつのでブロッホ関数である。

 

 つまり、kが-g/2からg/2の範囲にない場合、k+ng がその範囲に入るようなnを選び、q=k+ng をもってこの状態を表すのである。であるからして、同じqでもngの値によってエネルギーが違う。その区別がバンドである。

 

 http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n145469

 

には周期的ポテンシャルVがある場合、波動関数フーリエ積分で表したとき、その係数C(k)の満足すべき方程式(c)式が示されている。これをqをkに書き換えて示すと、

 

    [(h*k)^2/(2m)-E]C(k)+Σ_{G}V(G)C(k-G)=0

 

であるが、自由電子なのでV(G)=0であるから、

 

    [(h*k)^2/(2m)-E]C(k)=0

 

となり、 [(h*k)^2/(2m)-E]=0 のとき、C(k)は存在できる。

 そこで、E=(h*k)^2/(2m) である。もし、-g/2<k<g/2 でない場合、上のようにk+ng がその範囲に入るようなnを選び、q=k+ng をもってこの状態を表すと、

    

          C(k)*exp(-ingx)*exp(iqx)

 

となる。これが還元ゾーン形式で表した自由電子波動関数である。このエネルギーは、

 

                      E=(h*(q-ng))^2/(2m) 

 

となり、これはなんの不思議もなく納得できる。 

 

 話もどって、exp(ikx)のEは(h*(k)^2/(2m) である。ここで、もしkがg/2を超えたら波動関数にexp(-igx)を掛け、Eの式のなかのkからgを差し引くのである。さらにkが3g/2を超えたとき、これに対応した波動関数にexp(-i2gx)を掛け、Eの式の中のkから2gを差し引くのである。こうすると、k-Eグラフはkに対して周期的になるのである。これも当たり前で納得できる。

 

■周期的ポテンシャルのある場合

   

  

     

         図2 周期的ポテンシャルエネルギーの中のでのkとEの関係

 

 図2が、周期的ポテンシャルエネルギーの中の電子のkとEの関係である。図1のグラフで、k=g/2、g、3g/2,2g、・・・のところが不連続になっているだけである。これでも図1とどうようにAの表式とBの表式がある。

 A表示ではkとEの関係がわかりやすい。Bの表示では、たとえばAの表示で、

 

      uk*exp(ikx)

 

である状態に対して、q=k+G (G=+-ng、n:整数)で,-g/2<q<g/2になるようなGを選び、

   uk*exp(i(q-G)x)

 

とする。これは、uk*exp(-iGx)*exp(iqx)  となり、exp(-iGx) は周期関数として

ukに含ませるのである。これをあらためて

 

        uq*exp(iqx) 

 

と書く。

 

■ここで疑問があるのだが・・・

 

 半導体において、伝導バンドと価電子バンドは、上の図のどのバンドに相当するのであろうか?