SonofSamlawのブログ

うひょひょ

死刑と残忍性その1



 死刑の是非について、いろいろ議論されていますが、その起源にも注目していただきたい。

 そもそも死刑は、人間の残忍性という本能の期待を満たすために、編み出されたものなのです。

 モネスティエ「死刑全書」(吉田春美・大塚宏子訳、原書房)のなかから、恐るべき昔の死刑の例を引用します。上は、ローマ時代の鋸引きの刑で、下はトルコお得意の突き刺しの刑です。

 なんでこんなことをするのか? それは、我々人間がそれを、その執行の見物をしたがるからです。
 
火事があると、誰もが見物に駆けつけるのと同じに、昔は、公死刑があると、見物人が大勢集まりました。最高のイベントだったのです。