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うひょひょ

オペアンプ OPAMP  LM318 の回路図


ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2016/5/12)投稿日:2012/11/14    
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NS社の15MHzオペアンプLM318の回路図です。
少し古いものですが、斬新なアイデアが見られます。
ユニティーゲイン周波数は10MHzです
 

皆様方もながめていれば、発見があるでしょう。

NS社のデータブックより

 

 

              図1 回路図

 

     図1-a このコンデンサがないのはおかしい。書き忘れか?

 

             図2 ブロック図         

 

  

          図3 オープンループf得

 

          図4 オープンループf特-2
 
 

■フィードフォーワード説明

  ここで、LM318のフィードフォーワード部分について考察する。

         図11 318のフィードフォーワード部分

 


  図11は318の問題となる部分を簡略化したモデルである。この対策は、A1が昔の横型の低劣なPNPBJTを含むことから、高周波特性が悪く、高い周波数でこれをC2飛ばすことが目的であると思われる。A2はNPNBJTであるから周波数特性は問題はないとする。

     図12 A1の電圧ゲインが大きいとき(>1)の等価回路

 


■A1のゲインが大きいとき


  A1の電圧ゲインが1以上の時、C2に流れる電流ic2は、

     ic2=(vo1-vi)jωC2≒vo1jωC2

と近似できる。A2の電圧ゲインをーB(B>0)とすれば、この式は、

     

     ic2≒ーjωC2*vo2/B

ここで、

     C2’=ーC2/B

とすれば、

    ic2≒jωC2’*vo2

となり、図12のように変形できる。B>0であるから、C2’は負であり、C3を小さくする効果があるが、Bが大きければ反転させることはない。

 

    図13 高い周波数でA1が死んだときの等価回路。C2がバイパスする

 

■A1のゲインが1以下になったとき

  

  高い周波数で、A1の電流源が動かなくなり、電圧ゲインがい1以下になったとき、ic2の方向は上の場合と逆になる。これはA1をなくした図13で近似できる。この場合、C2はA1が遮断した径路をバイパスすることになる。