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電磁誘導起電力の発生メカニズム

ライター:misao007009さん(最終更新日時:2016/10/15)投稿日:2016/9/24

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電磁誘導起電力の発生メカニズム

        

       

 

 電磁誘導起電力発生のメカニズムはまじめに考えると難しい。これをマクスウェル方程式から考えてみる。

     V=-∂Φ/∂t

を証明しようというものである。                  

 

■電磁誘導のメカニズム

   図1において、Cは導線、Φは磁束であり、

   rotE=-∂B/∂t          ---(1)

なる電界Eが生じている。このとき、導体C中のEを打ち消すように導体中Cの電荷が分布する。図1ではA側に+。B側にー電荷が集まる。これにより、Φによって誘導された電界Eは導体中Cでは打ち消される。であるから、電荷分布のみによるA-B間の電位差は、導体Cに沿ったAからBまでの線積分に等しい。導体C内の電界は=0だから導体、CでのA-B間電位差は=0である。

          


                 図1

 

  そこで、導線内を通らないA-B間の径路Lでの電位差Vは、Eを(1)式からのものとし、電荷分布による分は含めないものとすれば、

   

   V=∫(導線C)E・dl+∫(L)E・dl

    =∫(径路D)E・dl

となる。これは、

 

   V=∫(径路Dを含む面)(rotE)・dS

    =∫(径路Dを含む面)(-∂B/∂t)・dS 

    =-∂Φ/∂t  

となる。ここでΦはD内を通る磁束である。        

 

■インダクタンスによる電流

  電圧、電流はラプラス変換したもので考える。電圧VとZ1とインダクタンスLが直列になったものを考える。電流Iは、上の考えで行けば、

 

   I=(V-sL*I)/Z1

となる。これを変形すれば、

   I(Z1+sL*I)=V

   I=V/(Z1+sL)

 

となり、通常の形となる。