サンダーバードの一番すばらしいところは、なんなんでしょうか?
いろいろあるとは思いますけれど、私は、1,2号の着陸シーンでは
ないかと思います。
■ いろいろ批判のあるあの着陸シーンを思い出してください。
飛んできた2号が、不思議なことにそのまま空中に停止してしまいます!
なんで??? そして低速で着陸地点を模索し、それからあの有名な
噴射により着地、という具合です。この最高に美しく、エキサイティング
なシーンは、まじめに考えるとおかしい。どうして、噴射なしで空中に
静止できるの??? どうして・・・
こんなこと、製作者も知っています。サンダーバードのすばらしいとこ
ろは、現実を無視したこのような演出にあります。
もし、飛んできた2号が、逆噴射しながら着陸したら、どうでしょうか?
あまり「かっこうよく」ありませんね!あそこであのしびれるような
主エンジン音をたてながら、静かに静止するから美しいのです。
動から静へ、ですかね。そしてまた動です、噴射、着地(静)ですね。
考えただけでも、興奮してきますよ!
■ この現実をまったく無視した演出が、見世物としての価値と品格を
上げています。わかるものならわかるのです。この判断、決断、そして
実行、すばらしい作品でした。