ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2014/2/17)投稿日:2014/2/13
図1 電流帰還OP AMPの等価回路
電流帰還OP AMPのIN抵抗を考える。まず、v(+)とv(-)が同じになるように変化した場合、つまり同相抵抗と、v(+)とv(-)の平均は変わらず、差だけが変化したときの差動抵抗を考える。電圧帰還形と違い、それぞれはまた、Rd(+)、Rd(-)、Rc(+)、Rc(-)と分けられる。
まず、差動抵抗から考える。Rd(+)はコモンエミッタのベース抵抗の2個並列だから、
Rd(+)=Rπ/2
Rd(-)はコモンベースのエミッタ抵抗の2個並列であるから、
Rd(-)=Rπ/(2β)
同相抵抗を考える。vc=v(+)=v(-)で動くのであるから、Q3,4のvbeは変化しない。この場合コレクタ電流はアーリー効果で流れる。vcとアーリー効果によるコレクタ電流の変化の比をRcとすれば、
Rd(+)=β*Rc
Rd(-)=Rc
となる。これは非常に大きい。Rd(+)は10MΩ程度かもしれない。