ラ王
日清の即席ラーメン「ラ王」です。これは麺が今までのと違うだけではなく、袋の写真が斬新なのです。
いままでの即席ラーメンでは、きわめて日本的なデザインでした。それは画面全体に写真をでかく乗せるのです。空白というものがない。ところが、このラ王では一歩離れたところからの写真です。いままでの、がめんいっぱいにうるさく迫り、かえってなんだかわからないデザインから抜けられなった気風からの脱出に成功したのです。
悪い例として、サンヨー食品の「担々麺」を上げておきます。画面いっぱいに写真と文字があります。どちらも邪魔し合っていまして、どちだもかすんでしまっています。かえってめだたなくなってしまうのです。見せよう見せよう、という気持ちがかえって相手の気遠ざけてしまうのです。
参考にアメリカ雑誌の広告です。日本的デザインの対局をいくものです。
字も絵も小さい。だから印象的でかえってめだつのです。どれどれ、と見てしまいます。見にくくしているので、かえって注意を引くのです。
もう一つすばらしいデザインを紹介します。