SonofSamlawのブログ

うひょひょ

分布定数回路のT字回路透過係数

ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2016/7/19)投稿日:2014/4/30

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分布定数回路におけるT字 回路の透過係数

 

  

      

 

 

  分布回路の透過係数S12に関するものである

 

  http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11128335826

PowerPoint プレゼンテーション (osakafu-u.ac.jp)

ついてで

分布定数回路におけるT型回路の、透過係数の求め方がわかりません。

図は磁界共鳴を利用した電力伝送回路のT型等価回路なのですが、
この回路の順方向透過係数Sの求め方がわかりません。

答えとしては、
S=(2jωM*Z0)/[(ωM)^2+{(Z0+R)+j(ωL-1/(ωC))}^2]
と与えられています。

テブナンの定理を用いたりと色々試行錯誤したのですが、
結局のところ納得のいく解法を導き出すことができませんでした。

もし解けた方がいましたら、
計算過程も含めて教えていただけるとありがたいです。
m(_ _)m

  

              図1 問題

 

http://www.te.chiba-u.jp/~ken/lecture/CircII-4.pdf#search='回路+透過係数'

を参考にしました。今消えていました!

SパラメータとZパラメータの関係使います。

 

Z1=Z3=R+1/jωC+jω(L-M)

Z2=jωM

とします。

    


            
図2 T型回路

      

V1=(Z1+Z2)*I1+Z2*I2

V2=Z2*I1+(Z2+Z3)*I2

の関係がある。

 

この関係をI1=.I2=の形にしてみる。

 

V1/Z2=(Z1+Z2)*I1/Z2+I2

V2/(Z2+Z3)=Z2*I1/(Z2+Z3)+I2

V1/Z2ーV2/(Z2+Z3)=(Z1+Z2)*I1/Z2ーZ2*I1/(Z2+Z3)

V1/Z2ーV2/(Z2+Z3)=I1((Z1+Z2)/Z2ーZ2/(Z2+Z3))

V1/Z2ーV2/(Z2+Z3)=I1((Z1+Z2)(Z2+Z3)-Z2^2)/(Z2(Z2+Z3))

V1/Z2ーV2/(Z2+Z3)=I1(Z1Z2+Z1Z3+Z2Z3)/(Z2(Z2+Z3))

I1=V1(Z2+Z3)/(Z1Z2+Z1Z3+Z2Z3)ーV2Z2/(Z1Z2+Z1Z3+Z2Z3)

となる。 

 

同様にして、

I1=ーV1Z2/(Z1Z2+Z1Z3+Z2Z3)+V2(Z2+Z1)/(Z1Z2+Z1Z3+Z2Z3)

 

これを、

I1=Y11*V1+Y12*V2

I2=Y21*V1+Y22*V2

の形式(Yパラメータ)にすると、

 

Y11=(Z2+Z3)/(Z1Z2+Z1Z3+Z2Z3)

Y12=ーZ2/(Z1Z2+Z1Z3+Z2Z3)

Y21=ーZ2/(Z1Z2+Z1Z3+Z2Z3)

Y22=(Z2+Z1)/(Z1Z2+Z1Z3+Z2Z3)

 

透過係数S21は

http://www.te.chiba-u.jp/~ken/lecture/CircII-4.pdf#search='回路+透過係数'

のP44より、

S12=ー2Z0*Y12/((1+ZoY11)^2-(ZoY12)^2)

 

図1では、

Z1=Z3=1/(jωC)+jω(L-M)+R

Z2=jωM

 

すると、

Y11=(Z2+Z1)/(Z1(2*Z2+Z1))

Y12=ーZ2/(Z1(2*Z2+Z1))

 

ここで、

a=1/(jωC)+jωL+R

b=jωM

と置くと、

 

((1+ZoY11)^2-(ZoY12)^2

の分子は、

Z1(2*Z2+Z1))+Z0(Z2+Z1))^2ー(Z0Z2)^2

(a^2-b^2+Z0*a)^2-(Z0*b)^2

=(a^2-b^2+Z0*a+Z0*b)*(a^2-b^2+Z0*a-Z0*b)

であるから、

S12=-2Z0*b/[{(a^2-b^2+Z0*a+Z0*b)*(a^2-b^2+Z0*a-Z0*b)}/(a^2-b^2)] 

=-2Z0*b/[{(a^2-b^2+Z0*a+Z0*b)*(a+b+Z0)}/(a+b)]  

=-2Z0*b/[{(a-b+Z0)*(a+b+Z0)}]

=-2Z0*b/[{(a-b+Z0)*(a+b+Z0)}]

=-2Z0*b/(-b^2+(a+Z0)^2)   <---答え

b=jωM

a=1/(jωC)+jωL+R

を入れれば合います!!!

 

 

■補足 1

SパラメータとZパラメータの関係

上のURL先はなくなっていましたので、これが参考です!

 分布定数回路におけるS行列とは?S⇔Z行列相互変換とS行列の活用 Imaginary Dive!! (imaginary-blog-im.com)

以上より, Z行列を S行列で表すことができました.

■補足2