ライター:mpcsp079さん(最終更新日時:2016/4/16)投稿日:2012/11/15
ノイズゲインが設定できるヴォルテージフォロワ
ノイズゲインが自由に設定できるヴォルテージフォロワ
ノイズゲインとは、帰還率βの逆数を言います。
■■オペアンプの電圧フォロワ回路は、外部のフィードバックゲインが1ですので、発振の危険が最も高いですね!
■■しかし、今から15年前に、アメリカのEDN誌に驚くべきアイデアが投稿されたのです。そしてこのアイデアは年間の大賞をとりました。私はこのことをボブ・ピース氏(ロバート・ピース)のコラムで知ったのですが、驚くべきアイデアです。
オペアンプ回路に更なる形態が加わったのです。
「ノイズゲイン可変の電圧フォロワ」ですね。
■■「ノイズゲイン」とは外部フィードバックゲインの逆数ですかね。下の回路で言えば
ノイズゲイン=(R1+R2)/R1
ですね。外部のフィードバックゲインはこの逆数になります。
このアイデアにより、ノイズゲインを大きくした、より安定な電圧フォロワ回路を作ることができます。
■■実に簡単な接続で驚くべき効果!はじめに見たとき、わけがわからなくて困りました。
もし、お知りにならない方がいたら、どうしてこの回路がノイズゲインを大きくできる電圧フォロワ回路なのかを考えてください。計算していくと驚きます。
たぶん、発見者も偶然みつけたのだとおもいますよ!適当につないで計算していくと、驚くべき結果に遭遇したのですかね!
■■ たぶん、この回路を見たベテランは、間違っている回路だと思ってしまうでしょうね!R1がIN端子につながっているのがどうかんがえてもおかしい、従来のアーキテクチャーから考えておかしいのです。そこが斬新なのですね!
■■数学の「オイラーの公式」(人類の至宝)でもそうですが、偉大なものというのは、実に簡単です。
データブックにもよく出てきますが、私はそのたびにしげじげと見てしまいます。私も、こんな発見してみたいなー