SonofSamlawのブログ

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9.11陰謀論の反対者の研究 その4 WTC7編

 9.11陰謀論の反対者の研究 その4

 

ある方の意見に対する研究です。わたしは、この方に興味をもっています。意見を見ていきたいと思います。喧嘩ではありません。調べてみたいのです。このような議論そのものに興味があるのです。時間かけてコメントを入れていきます。

 

 

 

ここでは9.11の中でも「WTC7」に関する「陰謀論のウソ」をご紹介します。

 

 

公式説

 ツインタワーが倒壊して約7時間後(午後5時20分)、WTC7(WTC第7ビル)はツインタワー倒壊時に浴びた瓦礫から出火炎上、7時間にわたり燃え続け、その熱のせいで建物の横材が膨張し、接続部分や床が破壊した。

 まず、支柱79が歪曲し倒れて破壊が垂直に進行、その後、その他の内部支柱も連鎖的に倒れていった。そして、最終的に建物の外壁も崩壊した。

???-->

https://www.youtube.com/watch?v=TUS9vRCc2Xc&list=TL22RF86IzutQ

の9分のところにあるものですね。

しかし、いままで火災で倒壊した例が1つもないというのに、すべての建物が火災のみで倒壊した、というわけですな?

 

陰謀論

 WTC7は爆破解体された。

 

 

陰謀論のウソ

 例によって「なんで爆破解体なんてする必要があったの?」という疑問だけで崩れてしまう珍説ですが、代表的なものを検証してみましょう。

 

 

・ 「ツインタワーは飛行機が激突したから倒壊したというのが公式説なのに、何も激突していない無傷の、しかもWTCの中でツインタワーからもっとも距離のあったWTC7が倒壊したのは辻褄が合わない!」

 

 まず、ツインタワーの倒壊理由が「飛行機の激突」などという公式説は存在しません。「飛行機の激突によって引き起こされた火災」だというのが公式説です。

 もちろん激突そのもののダメージも大きく、火災がそのダメージをさらに広げていった点は検証されていますが。

 WTC7にしても主原因は火災だというのが公式説とされていますが、同時に瓦礫の直撃によるダメージも少なからずあっただろうと言及されています。

 というのも、陰謀論者は触れたがらない話題なのですが、WTCはツインタワーの倒壊後に3、4、5、6と全ての建物が瓦礫の直撃で倒壊してるからです。

 しかし、7以外は低層建築で爆破解体にこじつけられる部分が何も見つからなかったため、陰謀論ではスルーされてしまうのです。

 ・3:マリオットホテル(22階) → 2WTC崩壊により半壊、1WTC崩壊でほぼ全壊

 ・4:オフィスビル(9階) → 2WTC崩壊によりほぼ全壊

 ・5:オフィスビル(9階) → 9階から3階まで両タワー崩壊によりほぼ全壊

 ・6:合衆国関税局/先物取引場(7階) → 両タワー崩壊によりほぼ全壊

???-->しかし、いままで火災で倒壊した例が1つもないというのに、すべての建物がこの場合、火災のみで倒壊した、というわけですな? 快挙ですね。まったく説得力なしですね。

 

 ちなみにWTC7はツインタワーから約120メートルの距離ですが、ツインタワーの高さは400メートル以上。「もっとも距離がある」といっても、建物のスケール的には「至近距離」です。

 下記のリンク先の画像では一番上に「ツインタワー倒壊時にWTC7が直撃される様子」、下の部分には「WTC7のダメージや火災の様子」が確認できます。

 http://www.911myths.com/html/wtc7_damage.html

 「無傷」であったとしても「原因は火災」なのですから反証になっておらず、ましてや現実にはこの状態です。

 これを「無傷」と形容できるのは陰謀論者だけでしょう。

 また公式説では考慮されてませんが、ツインタワーの倒壊がWTC7に与えた「振動」は震災の十倍レベルとする研究も、日本で発表されています。

 

 

・「WTC7の倒壊はどう見ても爆破解体にしか見えない!」

 

 これは一部事実です。

 ツインタワーの倒壊画像と比較すれば一目瞭然ですが、あちらはどんな爆破解体の事例とも一致しないのに対し、こちらは通常の爆破解体による倒壊画像と良く似ているのです。

 実際、陰謀論者の中にはツインタワー爆破解体説をあきらめ、WTC7爆破解体説だけをメインにしている人もいるくらいです。

 とは言え「似ている」だけでは根拠になりません。画像を検証すると、細部には「爆破解体だと説明がつかない」部分もありますし。

 以後、その内容を検証してみましょう。

 

 

・「WTC7は自由落下速度で崩壊した!これは爆破解体としか考えられない!」

 

 WTC7の倒壊は、まず屋上のペントハウスの東側が沈降して、しばらくしてからWTC7の全体的な倒壊が始まります。全体で10秒以上かかっており、これを自由落下というのはムリです。

 Richard Gageなどの陰謀論者がビデオでこの説を紹介する時、大部分は最初の東側の沈降を省略して途中から始まるのは、このことをわかっていながら、陰謀論のために都合よく編集しているからです。

 こちらはWTC7の「崩壊全体の正確な映像」です。

https://www.youtube.com/watch?v=4k6GMddY-lQ

 そもそも映像に映っているのは「外壁の崩壊」です。

 公式説では「内部が先に崩壊し、支えを失った外壁が崩れていった」わけで、映像に映っていない「内部」ではそれ以前から崩壊が始まっているわけです。

 屋上の沈降は、正に「内部の支えが無くなった」ことを示しており、公式説を裏付けますが、爆破解体では説明できません。

 なので陰謀論者はこの部分をカットし、一切説明しませんw

 

 

・「で、でも崩壊時間全体の2秒間は自由落下だったと、調査したNIST(米国標準技術局・National Institute of Standards and Technology)も公式に認めてるんだよ!」

 

 NISTのビデオ解析によると、WTC7の北面の18階が5.4秒で崩壊しています。自由落下ならば3.9秒のはずであり、1.38倍も長いです。

 が、NISTはより詳しく解析した結果、ビデオに写っていた5.4秒間の崩壊過程を、3つの段階に分けました。
・ステージ1(0~1.75秒): 自由落下よりも遅い加速がまず起こる。

・ステージ2(1.75~4.0秒): 重力的落下(自由落下)となる。

・ステージ3(4.0~5.4秒): 減速し、再び自由落下より遅くなる。

 つまり、ビデオに写っていた5.4秒のうち、2秒弱は自由落下であると認めています。

 が、元々NISTの公式説では「先に内部で崩壊が進み、支えを失った外壁が崩れ落ちた」のですから、支えの無い空間を2秒ほど自由落下したからといっても公式説とは全く矛盾せず、むしろ証明になっているのです。

 ちなみに「真空状態でないと自由落下しないんだよ!」というムチャな説もありますが、物理の世界では「大気中での自由落下」などという表現は普通に使われますし、「空気抵抗を無視して構わない」程度の範囲内ですむ自由落下だってあるのです。

 WTC7は2秒間だけ、そういう自由落下だったんですね。

 そもそも爆破解体でも、建物全体が真空になることは絶対にありません。

???-->以上の話は制御解体でないという根拠は極めて弱いと思います。どうでもよいことが問題にされていますね。完全に自由落下ではありません。かなりそれに近いということなんですよ。自由落下から少しでも外れているから制御解体ではない、というのは説得力ありません。こういう細かいあらさがしはくだらないですね。

  全体を直観的に、一気に、正確に把握するということが苦手な方なのかなぁー、って思いました。

 

 

 

・「WTC7が倒壊する約20分前に、イギリスのBBC英国放送協会)がWTC7が倒壊したと報道した!これはBBCには、WTC7が倒壊することが事前に知らされていたことの証拠だ!マスコミも陰謀の一員なんだよ!」

 

 単なる誤報です。こうしたニュースは現場からの速報なので、情報が混乱していてもおかしくありません。事件当時は世界中のマスコミが誤報を乱発していましたから。

 BBCの報道をよく見てみると、局のアナウンサーはWTC7のことを「ソロモン・ブラザーズ・ビルディング」と呼んでいます。現場にいるレポーターのJane Standleyは振り返ってまったく見当違いの(煙の立ち昇っている)方向を指さしています。このことから、彼女もスタジオのアナウンサーも、「ソロモン・ブラザーズ・ビルディング」がどの建物か、わかっていなかったことがわかります。

 また、BBC側も誤報であることを認め、検証番組まで作っています。

???-->わからないのにどうして倒壊と断言したのか? これが誤報で済む問題なのか? 何かあるとみるのがふつう。

 

 実は、「誤報である」というのは陰謀論でも主流の考えなのです。なぜなら「なんのためにそんな放送したのか説明できない」からなんですね。

???-->誤報とは誰も思っていない。これは誤報ではなく、手違いなのです。誤報はえらい違いなのです。

 

 ただし陰謀論では「事前に知らされていたニュースを誤報で流してしまった」となるのですが。

 実はWTC7で消火に当たっていた消防士たちから「建物がふくらみはじめており、じきに倒壊する」という報告があり、午後3時には近隣から撤退命令が出ているのです。

 午後4時15分にはCNNが「我々は別の建物…ビルディング7…に火災が発生し、倒壊したか倒壊しているという情報を得ています…現在、そこに火災が発生しており、その建物も崩壊するかもしれないと聞いています」と報道しています。

 つまり、現場では「WTC7が倒壊したか倒壊寸前である」という情報が錯綜していたのです。

 つか、「BBCに事前にWTC7の爆破を伝えておく」メリットが陰謀側にもまったく無いんですけどね。

???-->それはわからないだけであって、ないという証明にはなりません。

わからないのと存在しないのは別ですね。

 

 どれだけ無意味に関係者を増やすつもりなんでしょうかw

 

???-->いやぁー、まいった、驚くべき意見! どのような理由があろうとも、実況者が倒壊前に見もしないで倒壊にしてしまうというのは異常ですね。この場面は異常です。わかった者ならそう考えます。この意見がわからない者はそこがおかしいですよ(^^


 

 

 逆に「WTC7爆破解体説」の最大の問題点である「なんのために爆破したの?」についての陰謀論側の返答を検証してみましょう。

 

・「WTC7にはCIAやシークレットサービスの事務所が入ってたから、証拠隠滅のために爆破したんだよ!」

 

 「仕組まれた陰謀」なら、爆破しなくても事前にどうにでもできたでしょ?

 むしろ瓦礫の撤去作業とかで不特定多数が現場に出入りするわけで、証拠隠滅するには問題が多すぎるかと。

 

 

・「WTCに激突した旅客機は遠隔操作されてたんだ!そのコントロールを含め、陰謀の指令部自体がWTC7にあったんだよ!だから証拠隠滅(以下略」

 

 上記と同じ。

 陰謀だったという結論を前提にムリヤリ「爆破の理由」を想像してるだけですね。

 火災炎上のおかげで消防士が倒壊前まで消火に出入りしてましたし……

 ああ、陰謀論では消防士さんたちも「共犯者」でしたっけ。

 何人も殉職されてるのに……

 

 

・「WTCのオーナーがアスベスト除去に費用がかかるから、陰謀に協力して爆破したんだよ!」

 

 これも「自作自演が前提」の上で、陰謀論者がムリヤリ捻り出した「爆破理由」ですが……

 ここまでくるとアホらしすぎて批判する気にもなりませんw

 ユダヤだか米国政府だか闇の世界政府かイルミナティか、まあなんでもいいですけど、そんな下らない理由で「陰謀失敗のリスク」を増やすとは思えませんね。

 陰謀論者の妄想する悪の組織は、なんでもできる万能の存在なのに、こういう無意味なことをするんですよね。理解不能です。

 そんなリスク犯すくらいなら、アスベスト除去費用くらい、ロックフェラーだかロスチャイルドなんかが出してくれるんじゃないでしょうかね?